外伝〜クロスベル双皇帝の宣戦布告〜
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イス様……少しは場所を考えて発言してください………」
「ギュランドロス様がクロスベル一のバカだとすれば、ヴァイスハイトはクロスベル一の恥さらしです………」
声を上げて笑った後に答えたヴァイスの発言にその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中エルファティシアは顔を赤らめて文句を言い、リセルとエルミナはそれぞれ呆れた表情で呟き
「こんな所であのような発言をするなんて、不埒過ぎます。」
「ううっ、あのエロ皇帝を見直したあたしがバカだったわ………」
アルティナはジト目で呟き、ユウナは疲れた表情で溜息を吐いた。
「クク、おしゃべりはそこまでにしておけ。まだ肝心な事が残っているぜ?」
「そうだな…………」
そして不敵な笑みを浮かべたギュランドロスの指摘に頷いたヴァイスは表情を引き締めてカンパネルラとジークフリートへと視線を向け
「さてと。――――クロスベルに手を出せば、かつての”鉄血宰相”の二の舞になることを身をもって思い知っただろう、結社に地精共。」
「ああ、まさに言葉通り身をもって思い知らされたよ………まさかマクバーンが滅されるなんて、完全に想定外だよ……だから、”嵐の剣神”に挑むなってあれ程言ったのに………」
「クク、ご自慢の”騎神”が同じ騎神どころか、生身のルイーネ達にぶっ壊されて、何か感想はないのか、そこの仮面野郎?」
「………………」
ヴァイスの問いかけにカンパネルラが疲れた表情で答えている中、ジークフリートはギュランドロスの問いかけに対して何も答えなかったが内心悔しさを感じているのか、それぞれ銃を持っている手を僅かに震わせていた。
「――――さてと。本来ならクロスベルで”特大のヤンチャ”をした貴方達は”劫焔”の後を追わすべきなのだけど………」
「ご、”劫焔の後を追わすべき”って、まさか……!?」
「………ヴァイスハイト陛下達がその気になれば、満身創痍のあの二人に”止め”を刺す事も容易いでしょうね。」
「そ、そんな……!?」
「ま、待ってください……!二人には私達も聞きたいが事がたくさんありますし、二人は陛下達にとっても有用な情報を持っていると思われますから、そんな簡単に命を奪わないでください……!」
「皆さん………」
「………………」
「…………アンタは”六銃士”の連中にあの二人の命乞いをしなくていいのかしら?”道化師”もそうだけど、あの仮面男もアンタにとっては他人事じゃないないでしょう?」
「あら、カンパネルラを滅してくれるのだったら、私としてはありがたいわよ?さっきも説明したように今の私は結社から離れて、むしろ追われている側なのだから。それと”蒼のジークフリード”、だったかしら。確かに彼は私にとっても興味がある人物ではあるけど、今の私にとってはそれよりも興味がある人物がいるのよねぇ。」
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