機動戦士ガンダム
2168話
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蔵したものだ。
いわゆる、ビームライフルとかの手持ちではない。
当然のように、ジオン軍やジオニック社、ツィマッド社、MIP社はMSが使えるビーム兵器……ビームライフルの類を開発しようとしてはいるのだろうが、現在苦戦中といった感じらしい。
それ以外にも、このズゴックは水陸両用MSだから、陸上でも高い戦闘力を発揮する。
それこそ、ザクの地上型……ザクUJ型と同等くらいの性能を持っているとか何とか。
つまり、現在地球で運用されているMSの中で最高性能を持っている訳だ。
とはいえ、そのズゴックにも難点がある。
ザクはジオニック社で設計したMSなので、それこそF型、FS型、S型、J型とバリエーションは多いが、それでも操縦する方法は細かいところに違いはあれど、ほぼ同一と言ってもいい。
だが、ズゴックはMIP社が開発したMSである為に、その操縦系統はザクと大きく違う。……まぁ、兵器メーカーの違いというだけではなく、水陸両用型という点も大きく関わってきているのかもしれないが。
そんな訳で、人によってはザクからズゴックに乗り換える時にはしっかりと、じっくりと機種転換訓練を行う必要がある。
もっとも……
「ヴェルナーはズゴックに普通に適応しているな」
「そりゃあそうだろ。水中用のMSだ。俺が乗れない訳がない。爺さんも言ってたぜ。漁師は、船を乗りこなしてこそ一流ってな」
「……そうか」
やる気だけで船……MSを乗りこなせるのなら、それこそジオン軍のMSパイロットはもっと増えていたと思うけどな。
ヴェルナーは、何だかんだとシーマの部下の中ではかなりの腕利きだ。
だからこそ、ズゴックにもすぐに乗り換えられたのだろう。
まぁ、本人にズゴックの……水陸両用MSについての適性があったというのも、間違いではないのだろうが。
「それにしても、このハワイは最高だな! 何より、周囲が海に囲まれてるってのがいい。魚も獲り放題だし」
「いや、一応その辺りは本職の漁師がいるんだから、好き勝手にはするなよ?」
もっとも、ヴェルナーは本当に漁師の才能があったらしく、俺が聞いた限りではその本職の漁師よりも多くの魚を獲ったりした事もあったらしい。
本職って一体何だ? と俺が言いたくなっても不思議ではないだろう。
それを聞いた時は、てっきりヴェルナーはMSパイロットを止めて漁師にでもなるのではないかと思っていたのだが……幸いにも、今のところはヴェルナーにそのつもりはないらしい。
これはヴェルナーがルナ・ジオン軍に対して強い仲間意識を持っているからなのか、それとも漁師は趣味として楽しもうとしているからなのか。
その辺りは俺にも分からなかったが、ともあれ腕の立つMSパイロットが残ってくれるのは、俺としても賛成だ。
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