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いたくないっ!
カーテンコール4
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強そうっ」

 八王「なのにバカ」

 (会場、笑い)

 定夫「一生に一回しか使えない技で、再び使おうとすると魂が砕けるらしい」

 八王「つまり、使うってことだな」

 定夫「そんな気がする。おれが星プロの人から聞いた話はここまで。さて、では今度は……」

 敦子「ちょっと趣向を凝らして、会場にいるお客さんに質問をリクエストしてみましょうか」

 八王「お、いいねっ」

 敦子「では、えーっと、そこの……そうそう、いま自分を指差したあなたです。黒縁眼鏡の、ふくよかな体型の、キャラTシャツの方。なにかありますかあ? ……うんうん……え? 作中にちょっと出た『キラキラスパイラル』、どんな歌か聞いてみたいから、歌ってみて欲しい? ええーーーっ!」

 八王「いいんじゃない。ほら、歌用マイク」

 敦子「歌わなきゃだめですかあ? ああーーっ、質問を聞くんじゃなかったああ。恥ずかしいよーーっ」


 会場内のスピーカーから、ズンダンズンダンというスネアドラム、ノリのよい響きの曲が流れ出す。


 敦子「うえーん。やっぱり歌わなきゃだめなんですよねえ? 心の準備があ。……では、歌いますう。ほのかオリジナル版の挿入歌用に作った未使用曲『キラキラスパイラル』、久々なので、歌詞間違ったらごめんなさい」


 伴奏の、だだだだーん、に合わせて敦子は右腕を上げ、そして、ステップ踏んで歌い出した。



  ♪♪♪♪♪♪

 きらきらきらきら
 きらきらきらきら
 きらきらきらきら
 きらきらきらきら

 素敵な連鎖がとまらなーい

 すきすきすきすき
 すきすきすきすき
 すきすきすきすき
 すきすきすきすき

 なんでこんなにとまらなーいのか
 考えてみたことないけれど
 考えてみればやっぱりやっぱり

 むむっ
 これはキラキラスパイラル

 だって感じるもん
 みんなの視線
 サイコーなんだもん
 みんなの温度 気持ちいい

 一粒一粒小さいけれど
 砂は石になり岩になる
 地になり球になれば、あっ地球じゃん

 キラキラキラキラ
 キラキラキラキラ

 あたし一粒 あたし一粒
 きみも一粒 きみも一粒

 たくさんたくさん
 のなかからたくさん
 きらきらきらきら
 きらきらきらきら

 とんでもないパワー
 うーみだせっ地球!

  ♪♪♪♪♪♪



 敦子「みんなあ、ノッてるねっ。でえも、でえも、まだまだあ、元気が足りないぞおおおっ! みんなで声を出して、さあ二番、いっくぞおおおおおっ!」

 トゲ「また我を忘れてすっかりハイテンションになっているでござる」

 定夫「予想はしていたが」


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