第四十六話 受験が終わってその八
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「どんどんよくなるわよ」
「じゃあ教会にも布教所にも詰所にも行かせてもらって」
「神殿本部にもよね」
「勇ませて伏せ込ませてもらって」
こうも言ってきました。
「仕込んでもらって」
「いいようぼくになってね」
「先輩みたいに」
「いや、私なんか」
そう言われると恥ずかしくなって返しました。
「とてもよ」
「駄目っていうんですか」
「まだまだよ」
本当にこう思っています、自分で。
「信心も確かじゃないし」
「いやいや、かなりですよ」
「そう言ってくれると嬉しいけれど」
「ご自身ではそう思われてるんですか」
「そう、本当にまだまだで」
いつも反省することしきりです、奥華にも天理高校にもおみちに熱い人が沢山にるのに私ときたらと。
「勉強もしていってるし」
「それで大学もですか」
「天理大学に進んでね」
もう何を勉強させてもらうかも決めています。
「おみちをもっともっと勉強させてもらって」
「遂にはですね」
「そう、教会を継がせてもらって」
それからのことも考えています。
「もっともっと信心、何よりもお助けにね」
「勇んでいきたいんですね」
「そう考えているの」
こう阿波野君に言いました、そしてここでお話が一段落つくと阿波野君は私に新聞を読みつつこんなことを言ってきました。
「それはそうと来年ホークスどうですかね」
「ソフトバンク?」
「はい、どうでしょうか」
「相当いいところいくでしょ」
絶対優勝とは断言出来ないまでもあの戦力ならです。
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