第四十六話 受験が終わってその七
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「わかりました」
「何がわかったの?」
「いえ、これまで通りなんですね」
「これまで通りじゃないわよ」
私はまた阿波野君の言葉の意味がわからず阿波野君に言葉を返しました。
「高校は卒業するから」
「ですけれどおぢばにはおられますね」
「それはね」
そう言われるとでした。
「その通りよ」
「高校は卒業されますけれど」
「おおぢばにはいさせてもらうから」
「このことよく覚えておきますね」
「覚えておくの」
「はい、よく」
またこう言ってきました。
「ですから宜しくお願いします」
「阿波野君と一緒って」
私は少し嫌な顔になって阿波野君に返しました。
「全く、何でいつも一緒にいるのかしら」
「毎日こうしてですね」
「休日でも会うし」
「休日もおぢばに帰らせてもらう時が多いですし」
それでというのです。
「だからですね」
「それで回廊ひのきしんさせてもらったり」
「参拝させてもらったりです」
「そうよね」
「いやあ、何か毎日充実してます」
「このままだと」
私はまた阿波野君に言いました。
「阿波野君かなりいいいようぼくになりそうね」
「じゃあこれからもどんどん勇んでいきますね」
「そうしてね、お銚子者でいい加減でも」
このことは否定出来ないです、この子を見ているとどうしても。
「それでもいいところは一杯あるから」
「このまま伏せ込んでいけばですか」
「お仕込みもらったらね」
教えてもらうことをおみちではこう言います、いいことを仕込んでもらうということになるでしょうか。
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