第一幕その五
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「簡単なことじゃない」
「急に呼んでいいのかな」
「あの子達にも都合があるけれど」
「都合ってオズの国でどれだけ過ごしても外の世界じゃ一瞬のことじゃない」
エリカは五人のことを考えた臆病ライオンと腹ペコタイガーにも胸を張って平然と言い切るのでした。
「だったらいいじゃない」
「それはそうだけれどね」
「何かエリカが言うと我儘に聞こえるよ」
「実際に我儘だしね」
「今回のこともね」
「それも猫らしいでしょ。だったらいいのよ」
開き直るというかはそれが当然という態度でした。
「じゃあ今からね」
「ええ。あの子達も呼ぶわ」
こうしてでした、オズマは携帯を出して恵梨香の形態に連絡を入れました。この時恵梨香達はお昼休みでしたが。
オズマのメールを受けてです、恵梨香はすぐに他の子達を集めて言いました。
「オズマ姫から招待が来たわ」
「オズの国になのね」
「ええ、来てってね」
こうナターシャに答えました。
「招待が来たわ」
「オズマ姫から直接の正体って珍しいわね」
「うん、そうだよね」
神宝もこう思いました。
「それは」
「いつもひょんなことからあっちに行ったり僕達からお邪魔してるけれど」
カルロスも首を傾げさせて言います。
「オズマ姫からって珍しいね」
「何かあるのかな」
ジョージもこう言いました。
「急に誰かの旅が決まって」
「それのお供?」
「その誰かが是非にって言って」
「それでかな」
「そうなのかな」
「そうかもね。けれど招待してもらったから」
オズマから直々にというのです、ジョージは四人にこのことを言いました。
「これからオズの国に行こうか」
「ええ、そうね」
「大学の時計台の方に行って」
「あの青い渦を通って」
「そうして行こうね」
「そうしようね」
ジョージは皆に応えてでした、四人を連れる形でまずは大学の方にある時計台に向かってそこの青い渦に五人が順番で一人ずつ入ってでした。
オズの国に来ました、するとでした。
出て来たのはエメラルドの都の王宮の中ですぐにオズマに言われました。
「いらっしゃい。実はエリカのお願いでね」
「それで、ですか」
「貴女達を招待したの」
オズマはこうジョージ達にお話しました。
「このオズの国でね」
「それじゃあ今回の冒険は」
「そうよ、私のお供よ」
エリカが五人の足元からジョージに答えました。
「あんた達のことを思い浮かべてね」
「それでなんだ」
「あんた達もって思って呼んだのよ」
「僕達も一緒だよ」
「お供させてもらうよ」
臆病ライオンと腹ペコタイガーも言ってきました。
「だからボディーガードは任せてね」
「護りは万全だよ」
「うん、頼りにさせてもらうよ」
ジョージは二匹
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