64.今が幸せなら過去も未来も気にしない。
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が敵わない訳ない!僕がミルドラースを倒してみせる!」
おー、勇ましいなぁ…さすがは勇者。
俺、勇者じゃ無くて本当に良かった…今更ながらそう思う。
『幼き勇者よ。貴方は家族と共に幸せに暮らしなさい。私がミルドラースを食い止めます!けして人界に影響を及ぼさぬ様に!』
うん。やっと家族全員が揃ったんだし、幸せに暮らすのが一番だよね!
「そんな…お婆さま!」
ポピーが泣きそうに叫ぶ。
むっ!
格好いいところ見せないとイカンかな?
「お母さん!残念ですが貴女の息子は只今反抗期です!親の言う事など聞きやしない…だから貴女はそこで大人しく待っていて下さい。不出来な息子が迎えに行くまで」
そこまで言い終わると、俺は指輪を掴み強制的に通信を終わらせた。
ちょー格好いいじゃん。俺!!
ラマダの時も、さっきのイブールの時も、俺何もしてないからね。
みんな冷たい目で睨んでたのよ!
でも今の台詞で尊敬の眼差しに変わったね!
女性陣なんかベタ惚れっぽいもん!
よし!
後はさっさと帰ってシッポリと楽しもうとしよう!
<グランバニア城>
俺はテラスから星空を見上げ黄昏れている…
ビアンカを押し倒そうとしたら、双子ちゃんが乱入!
ぶっちゃけ、教育の一環として見学させても良かったんだけど、『よしポピー!僕等もヤってみようよ!』とか言われちゃったら大変じゃん!
だから我慢しましたよ…
そしたらビアンカと共に眠りについてしまったので、沸き起こるリビドーを落ち着かせる為、一人テラスで黄昏れる。
スノウの元に行こうかと、ちょっとだけ思ったけども、さすがに気が引けるので又の機会に取っておく。
もう1時間以上こうしてる…一向に収まらん!
かなり期待して帰って来たからなぁ…
「リュカ」
するとビアンカが部屋から出てきた…艶めかしく瞳を光らせ、俺に抱き付きキスをする。
どうやら俺達は似た者夫婦だった様だ…
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よく考えたら、ビアンカって産後だったね…
母乳が凄い…
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