29話:次の事業
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めた。単なる伝書鳩では情けないし、提督にも必ず私見を求められるからだ。ざっくり資料を見た辺りで、視線がこちらを向いた。
「うむ。面白い考え方だ。理にはかなっていると思うし、現在の艦種では実行不可能な戦術も実行できるだろう。大尉の私見も的を得ているが・・。」
そこで提督は言葉を一度区切り、あごを撫でた。
「この出元がどこかは知らんが、怖い事を思いついたものだ。要は叛乱軍の人的資源に狙いを定めて軍そのものを崩壊させようとはな。」
「はい。出元は愚弟なのですが、なにぶん突拍子のない事を思いつくのですが後々になると効果的なことが多く、私も判断に困りました。思い切って提督にもご判断いただいた方がよろしいかと思いまして。」
「少しすれば年末年始だ。そこで考察の時間を取りたいと思う。確認だが、急ぎの回答を求めているわけではないのだね?」
「もちろんです。見解を伺えるだけでも光栄でありますので。お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。」
敬礼をして私ははオフィスを後にした。提督もたまの休暇に有意義な考察が出来そうだとまずまずの反応だった。やれることはしたと言って良いだろう。
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