第23話 激突、星雲組!? 男とは、時に敢えて道を踏み外す事もある(後編)
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れれば御の字。
そうでなくても守の連絡を皮切りに宇宙全土に二人が持っていた特殊電波で通信を送る手筈になっている。
事の成否は時間次第となった。
***
宇宙へと飛び出したウラバンチョウは、ハジとサブから渡された星雲組幹部のデータを元に彼らの幽閉されている小惑星に次々と襲撃を行っていた。
警備をしていたのはどれもチンピラクラスの下っ端ばかりであった為に難なく救助をする事が出来た。
『あんたは、宇宙警察じゃないのか?』
『今は訳あって、貴方がたの味方です。安心して下さい』
突如自分たちを助けに来たのが本来敵同士でもある宇宙警察の者だったので激しく面を食らう幹部達であったが、守の説得により現状を理解し、同行してくれる事になった。
救出出来た幹部は全部で約10名ほど。本来はもっと大勢居たのだろうが、ゴクアク組の拷問を受け続けたが故に死亡し、宇宙へと廃棄されてしまったのだと言う。
『それは・・・さぞ、お辛いんでしょうね』
『嫌、俺たちの痛みなんぞ大した事じゃない。それよりも頼む。組長を助けてくれ! 組長が死んだらそれこそ星雲組はおしまいだ』
『組長? まだ人質が居たのか』
直後だった。突如として守達の居た地面が揺れだし、地上に巨大な何かが姿を現した。
全長約100mはあるだろうか。八本の足を持つ大型無人兵器が姿を現した。
外見は蜘蛛を模した姿となっており、顔を表す場所にはレンズ式のレーザー発射装置に加え大型バルカン砲まで取り付けられている。
更に体の各所には多種多様な武器が搭載された正に動く要塞と呼べる代物だった。
しかも、その無人兵器の上には傷ついた一人の男が拘束されているのが見えた。
全身につけられた拷問の後が痛々しく映る。
『く、組長!!』
『組長? あの人がそうなのか』
厄介な事に一番助けなければならない者を盾にされてしまった。
その事に守は歯噛みする。
『グハハハ! ご苦労だったな宇宙警察の裏切り者め。貴様がこうして星雲組の幹部を助け出したのは驚いたが逆に考えればこれは好都合。これを皮切りに星雲組の幹部を皆殺しにしてくれるわ!』
無人兵器から発せられたのはチンピラ看守の声だった。恐らくウラバンチョウに襲われ、おめおめと星雲組の幹部達を逃がしたとあっては一大事。
こうなれば背に腹は代えられぬと隠しおいていた大型兵器を起動させたのだろう。
更に言えば、今大型兵器に拘束されているのは星雲組の心臓部とも言える組長を人質として捕らえてしまえば連中は手も足も出せなくなる。
そうすれば始末に困っていた星雲組の幹部を始末する事が出来る。
そうすれば今回の失態も有耶無耶にして貰えるだろう。
そう考えた末の奇
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