第23話 激突、星雲組!? 男とは、時に敢えて道を踏み外す事もある(後編)
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ゴクアク組の野郎共め』
『俺もだぜ。人の弱みに付け込むなんざ極道の風上にも置けねぇ奴らだ!』
隣で聞いていた番とドリルの怒りのボルテージは正に限界突破寸前にまで達していた。
『だけどまぁ、その古参の幹部ってのは守が助けに行ってるから問題はなさそうだけどさぁ、後はあんたらみたいな下の子分達がどこに居るかが問題じゃないのかぃ?』
『茜さんの言う通りですよ。何か方法はないんですか?』
『その点でしたらあっしらにお任せ下さい』
茜やレスキューの疑問にハジが胸を叩いて名乗り出てきた。相当な自信があるのだと伺えられる。
『あっしら星雲組の者は皆、こう言う時に備えて秘密の暗号電波を出し合ってるんです。まだゴクアク組の連中にも探知されてないトップシークレットな奴ですよ』
『そげな凄いもん一体どうやって手に入れたんじゃ? ゴクアク組に使いッ走りにされてる身分じゃ到底手に入れられんじゃろうが』
『前にあっしらに接触してきた確か・・・宇宙警備隊とか言う組織の若いお偉いさんが渡してくれたんでさぁよ』
『宇宙警備隊じゃと?』
何故ゴクアク組の、それも雑用同然の扱いをされているハジやサブに宇宙警備隊が接触を図ったのだろうか。
『何故かは知りやせんが、そん時にこんな事も言ってやした。【君たちの探し求めている者はきっと地球と言う星にいる筈だよ】って』
『わしの事を知っとったっちゅう事かぁ? 益々謎じゃのぉ。そもそもわし、宇宙警備隊なんぞと言う組織と関わりなんぞ持っとらんのじゃが』
一体誰が、そして何の目的でこんな事をしたのか。謎は深まるばかり。
『ま、分かんねぇもんは仕方ねぇや。それよりこれからどうすっかだよ』
『まずも何も、今は守の連絡待ちね。下手に動いてこっちの動きを奴らに悟られるのは面倒だからねぇ』
『何だよ。結局また何時もと同じ待ちの一手かよ』
『ぼやいたってしょうがないじゃないか。それより、そろそろ引き上げるよ。これ以上此処に至って目立つだけだしねぇ』
茜の号令に半ば不満ながらも番は納得した。一応形だけでもと言う感じでハジとサブには緩めに縄を掛けた。
こうする事でゴクアク組に属する手下二人を捕縛したと言う口実が出来上がるからだ。
『すまんのうおまんら。わしもこげな事はしたくはないのじゃが』
『気にしないで下さい兄貴。これも俺たち星雲組復活の為です』
『そうでさぁ! 兄貴が生きてて、そんでもって星雲組が復活出来るってんなら、俺ぁ地獄の果てでも突っ走って行けまさぁ』
『はいはい、お喋りは其処まで。捕虜は捕虜らしく大人しくしな』
そんな訳でハジとサブの二人を捕虜としてバンチョウベースへ連れて行く事となった。
これが切欠となってゴクアク組の連中が星雲組の構成員を差し向けてく
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