暁 〜小説投稿サイト〜
ランス END 〜繰り返しの第二次魔人戦争〜
第一部 GI歴末からLP歴の終わりまで
第一章(CP4二周目、結末Bエンド)
第04話 自由都市ジオでの冒険者()稼業
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 「JAPANへの玄関口ですよね!!」

 「JAPANかぁ、いつか行きたいって言ってたもんな」

 「報酬は準備金となる前金が三分の一で、残りは商品を渡したときに貰えば良い」

 「だったらJAPANに観光に行ってきても平気かな?」

 「依頼を果たしたら報告は多少遅れも構わんよ」

 ギルドマスターから品を受け取り、依頼書を確認する。
 受取人はポルトガルの役所に務める篠田さんか。
 やっぱりポルトガルだけあってJAPANの名前の人がいるんだな。

 「サッカーの試合が記録されたラレラレ石ですか」

 「ああ、中の映像が好事家の間では貴重らしい」

 「Mランドやポルトガルまでの護衛の仕事があったら一緒に受けますよ?」

 「そうだな――」
 

 十二になったら一緒にJAPANへ冒険に行こう。守られなかった姉との約束。
 僕は一年遅れて弟分のマハとポルトガルを経由し、JAPANの長崎を目指す。
 JAPANは冒険者の姉も行ったことがない場所だ。
 ついでの旅とはいえ、まさに未知の冒険へと向かう気分だった。

 Mランドまでは観光客の護衛。Mランドからポルトガルまではふたり旅。
 なにごともなくポルトガルに着いたことに僕らは疑問を持つべきだった。
 無事だったのは「冒険」ではなく「戦場」へと向かっていたことに――。

 そのことに気づいたのはポルトガル守備隊の十倍にも及ぶJAPAN兵が天満橋を渡りきった後だった。

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