暁 〜小説投稿サイト〜
ランス END 〜繰り返しの第二次魔人戦争〜
第一部 GI歴末からLP歴の終わりまで
第一章(CP4二周目、結末Bエンド)
第04話 自由都市ジオでの冒険者()稼業
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なるとギルド所属は強制参加でしたっけ?」

 「人数的なノルマはあるが、坊主たちまで強制となると直接ジオに軍が攻めてこない限りは大丈夫だ」

 「リーザスのリア王女は野心家だと聞きますけどね」

 実はティターンギルドの存在そのものが、自由都市ジオにおける外交(武力)カードの一つとなっている。
 ジオは自由都市圏の北部に位置し、大国であるリーザス領の南にあるオクの街と領土を接している。
 そんな中で今まで戦渦に巻き込まれず「ジーク・ジオ!(ジオ第一主義)」を宣言して古くから発展してきたのだ。
 いざというときに自由都市群が外敵に対して協力すれば、万単位の傭兵を集めることが可能だろう。

 「ハイマンのオッチャン、戦争以外の依頼はねーの?」

 「まあ護衛関連の依頼ならいくらでもあるな。
  坊主たち二人だけだと小さな隊商の護衛になると依頼が受け難いのが痛いな」

 「護衛が子供だけだと見た目で、どうしても舐められますからね」

 「ま、襲われても問題ないけどな」

 「魔物相手ならともかく護衛は見た目で賊に襲われないようにするのも仕事のウチだ」

 「食い詰めた野盗なんて金目のもの、殆ど持ってませんもんね」

 「この前の警備依頼なんか良かったな」

 「ああ、天満橋ありすのコンサートでの護衛か。坊主がストーカーを捕まえたヤツだな」

 「厳ついボディーガードとは別に子供の護衛がいるなんて考えませんもんね」

 「残念ながら、そういった小柄な方が適した警護依頼ってのは今はないな」

 「大きな隊商の集団護衛でも、荷物運びでも構いませんよ」

 「ふむ……そういや坊主たちは遠出したいってよく言ってるよな?」

 「まあリーザスの南部と自由都市の北部は、それなりに周りましたし?」

 「ビュートンと一緒だと、遠くに冒険に行くとか無理だからな!」

 ジオの街を中心に、アイス、カンラ、ラジール、レッド、Mランド、リーザスのオクに、ノース。
 リーザス国境の治安が安定しているので、僕らの活動範囲の街道はそれなりに安全だ。

 「行ってないのは北西にあるロックアース。マフィアの街ってことで避けてます。
  南部のカスタムは栄えてないから依頼自体がないですよね。
  そういえば港があるという西部のジフテリアには行ってみたいですね」

 「オレはサウス経由で王都リーザスに行ってみてーな」

 「昨年に戦争があったばかりだから、どうもヘルマン人としては行きにくいんですよね」

 「ならポルトガルまでの荷運びだ。それなりに貴重な品だから坊主たちなら大丈夫だろ」

 「ポルトガルですか!?」

 「どこさ?」

 「自由都市の南東にあるポルトガル商人の国だ」


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