第一部 GI歴末からLP歴の終わりまで
第一章(CP4二周目、結末Bエンド)
第04話 自由都市ジオでの冒険者()稼業
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やマハなんか思いっきり少年兵じゃないですか。年齢的に――」
「おめーら、年齢の割には相当に戦えてるぞ」
「冒険者となって半年も過ぎれば、それなりに戦えるってのは分かるけどな」
「魔物退治ならともかく好き好んで国同士の戦争なんて関わりたく無いですよ。
しかも少年兵まで欲しがるような戦場なんてノーサンキューです」
それこそ楽に勝てる戦場なら傭兵はいくらでも集まるのだ。
少年兵でも構わないから欲しいなんて言ってる依頼者は負け確定だろ。
「ふん、よく分かってんじゃねーか」
「まあ戦場帰りの先輩たちの自慢話は聞いてますから」
「オレは大戦での手柄ってのには、それなりに憧れたりするけどな!」
「まあ坊主たちなら焦って死ななきゃ、若いうちに異名がつくこともあるだろうさ」
「ビュートンは冒険者としての異名は無理そうだけな!」
「まあ姉のような正当な冒険者としての評価は……もう諦めてます」」
先年にはゼスで起こった内乱の鎮圧にティターンギルドの傭兵が参加した。
このゼスの内乱はヘルマンとリーザスのパラパラ砦の攻防に深く関係している。
まずヘルマンはゼスの地方貴族にリーザス派兵の内通を事前に行っていたらしい。
この派兵はゼスのガンジー国王の許可もなく極秘裏に行われる予定だったそうだ。
ヘルマンとゼスの侵攻準備を察知したリーザスはゼスの中枢に内通をリークした。
そして黒の軍をゼスとの国境であるアダムの砦付近に軍事訓練の名目で派兵。
リーザスとの開戦を望まぬゼス王国は兵を集めていた地方貴族を反乱として内々に処分した。
内通工作に失敗し、梯子を外されたヘルマン軍は、赤の軍を率いたリック将軍に撃退される。
リック将軍の活躍は「赤い死神」の異名を武勇と共に各国に知らしめることになった。
「坊主たちなら傭兵としてなら十二分にやっていけるだろうな」
「さてさて、傭兵として有名になるのは、良いのか悪いのか」
「オレは異名が雑誌とかに取り上げられたりしたら嬉しいけどな!」
ヘルマンと比べて自由都市の優れている点は、情報メディアが発達していることだ。
このジオにしても都市長パパデマス氏は元アイドルプロデューサーという経歴の持ち主だ。
ステッセル体制になってからのヘルマン共和国は言論統制が敷かれて官報以外の情報が入りにくかった。
それこそ首都ラング・バウで反体制の密告が推奨され、ひそひそ話をしている住民が多かったのだ。
「まあ大きな戦争となると数年に一度ってところだが、小さな紛争なら毎年のようにある。
坊主たちもウチに所属してたら、いつかは戦場で手柄を立てることあるだろうよ」
「都市長からの正規の参戦依頼に
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