暁 〜小説投稿サイト〜
ランス END 〜繰り返しの第二次魔人戦争〜
第一部 GI歴末からLP歴の終わりまで
第一章(CP4二周目、結末Bエンド)
第04話 自由都市ジオでの冒険者()稼業
[1/5]

[8]前話 [1] 最後
 LP0001年 自由都市ジオ ティターンギルド

 ヘルマンを離れて半年を超える歳月が過ぎた。僕もマハも今や立派な冒険者()だ。
 AL教による報せによると新たな魔王リトルプリンセスが誕生したそうだ。
 千年以上続いた魔王ガイの時代(GI歴)は終わり、大陸全土で共通する暦がLP歴へと変わった。
 
 それこそ物語では魔王は勇者によって倒されるが、魔王を倒したという勇者の話は全く聞かない。
 ヘルマン、リーザス、ゼスの三大国、いずれか出身の勇者であれば国を挙げてのお祭りだろう。
 それとも魔王は寿命で死んだのだろうか?
 というか魔王って寿命があるのか?
 魔人はそれこそ何千年も死なずにいるっていう話も聞くが・・…よく分からない。

 考え込んでいるとギルドマスターが、GOLDの詰まった袋をもってやってくる。
 
 「ほら、坊主ども報酬だ」

 「はー、やっぱり冒険とは違って、護衛の仕事は安全で良いよな」

 「悪かったね」

 「ん? 終了証明書には野盗に襲われて撃退したとあるが?」

 「まあ護衛における戦闘は想定内のできごとですから」

 「それこそビュートンと一緒に冒険したら、想定外の連続だからなぁ」

 「ああ、キースの奴が紹介状に書いてたアレのことか」

 僕らは当初アイスの街にあるキースギルドで二ヶ月ほど新米冒険者として世話になっていた。
 そこで分かったのは、以前に姉が指摘していた僕の「冒険レベルなし」というがホンモノだったということ。
 料理レベルなしの人間は、調理場に砂糖がなくても、レシピの塩と砂糖を間違えるという――。

 それが冒険ともなれば下手すれば自分やパーティーの生死にかかわる。
 ギャクみたいに何とか助かることもあるが、シリアスな命の危険を感じることもあった。
 
 まず冒険ともなれば前日に準備していた道具が、当日になれば忘れものへと変わる。
 僕は日常的な忘れ物なんて滅多にしないし、うっかりさんなどではない。

 それこそ宿を出る前にも確認したものが、いざとなって使おうと思うと紛失している。
 以前にダンジョンに入る前に確認した「帰り木」が消えていたときは本気で死にかけた。

 それこそ冒険の途中に「その時不思議な事が起こった」としか表現できないようなことが何度も起こるのだ。

 この「冒険」(アドベンチャー)というヤツの定義がイマイチ良くわからない。
 というか一般的に「技能レベル」という存在の適用範囲は、それこそ明確には分かっていないのだ。
 剣や日本刀、短剣や長剣といった細かいくくりを考慮しないで戦えるのであれば「剣戦闘」となる。
 中には短剣しか使えない。日本刀しか使えない。そういう適応範囲の狭い技能も数多く存在する。
 素
[8]前話 [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ