機動戦士ガンダム
2167話
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格をしている」
もっとも、それはあくまでも比較的であって、人懐っこいという訳ではない。
あくまでも野生の動物である以上、下手に素人がちょっかいを出そうものなら、大怪我をしてもおかしくはない。
「猫科の動物に翼が……それはまた、興味深いな」
どうやらヒュドラはお気に召したらしい。
もっとも、そのヒュドラと遭遇出来るかどうかは、分からないが。
この老人がルナ・ジオンにとって有益な人物なら、その辺りを考慮される可能性もあるだろう。
「まぁ、頑張ってくれ。ルナ・ジオンの為に働けば、それだけ優遇されると思うぞ。特に科学者、学者、研究者といった面々は、ルナ・ジオンで優遇されてるしな」
MSやミノフスキー物理学。その他にも色々と。
このUC世界において研究されるべき物は多く、だからこそルナ・ジオンという国がジオン公国や連邦といった他国に負けないように、そのような存在を集めているのだ。
……勿論それは、シャドウミラーとしてルナ・ジオンには技術立国になって欲しいという思いもあるのだが。
技術の力というのは、それこそMSを見ればこれ以上ないくらいに理解出来るだろう。
「うむ、任せておけ。異世界と繋がっているなどというこの素晴らしい国を、ジオンや連邦に踏み躙らせたりはせん」
「いや、一応この国もジオンだからな。ルナ・ジオン。ジオン・ズム・ダイクンの正統な後継者のジオンだが」
ジオンという名前に若干嫌そうな表情を浮かべる老人。
恐らくジオン公国に何か思うところがあるのだろう。
ともあれ、案内役の女が迎えに来たので、その爺さんを引き渡し……俺は適当に周囲を見て回る。
カトンボに大量に乗ってきた移住希望者達は、次々に降りてくる。
そんな様子を眺めつつ……そんな中で、何だか怪しい行動を取っているのが何人か目につく。
一見すると普通に見えるのだが、行動の端々から周囲の様子を窺っているのが分かった。
勿論、ルナ・ジオンという国に移住を希望してやって来たのだから、周囲の様子が気になるのはおかしくはないだろう。
だが、それにしても自分の行動を隠そうしているのは明らかで、それが余計に違和感を抱かせる原因になっていた。
もっとも、そういう連中がある程度入り込むというのは、移住を募集した時点で既に分かっていた。
今は何の証拠もないが、恐らくそう遠くないうちに、あの連中はコバッタなり量産型Wなりに怪しい行動をしているところを発見され、確保されるだろう。
今は証拠がないから手を出さないというのは、逆に言えば証拠があればすぐにでもどうにか出来るという事を意味している訳で……その辺り、あの連中もいずれ知る事になるだろう。
そしてどこの勢力からやって来たのかは、しっかりと裏を取られ……交渉の際
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