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緑の楽園
第二章
第14話 二つの願い
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…。

「よって、このたびの戦、そちも連れて行く。余と一緒に参れ」

 ……。

 ……は?
 な、なぜ?

 汗が噴き出してきた。

 断らなくては。
 俺は戦争に参加するなんて絶対無理だ。

 定まらないピントを必死に合わせ、改めて正面を見た。
 勢揃いした重臣たちが俺を睨み付けている。
 怖い。
 そして国王は「どうだ、断れないだろう」と言わんばかりのニヤニヤ顔を向けていた。

 そうか……。
 それで今日ここで言うことにしたのか。

 昨日あの部屋で同じことを言われていたら、絶対に断っていただろう。
 しかし今のこの状況、到底断れる雰囲気ではない。

「どうした? オオモリ・リク。返事をせぬか」

 何でこうなるんだ――と、心から思った。

「はい……かしこまりました」

 仕方なく、一つしかない選択肢を選んだ。
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