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ハルケギニアの電気工事
第32話:肥料作りと農業改革!!(その1:説明編)
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品では豆腐や味噌、しょうゆなども普及させたいので、今度タルブ村まで行って調査して麹なども確保したいと思います。頑張って味噌汁が飲めるようにしたいし、冬場の鍋物も絶対食べられるようにします。

「アルバート様。またボーっとして考え事ですか?」

 いつの間にかゾフィーさんが来ていて話しかけて来ます。時々改革の案を検討したりしていると、端からはボーとしているように見えるそうで注意されるのですよね。今回はかなり集中して考えていたようでゾフィーさんが来たのも解りませんでした。

「すみませんゾフィーさん。色々考える事があって集中しすぎました。所で何か有りましたか?」

「特に何かあった訳ではありません。お昼の時間ですので、みんなで食堂に行きますから、その事をお知らせしに来ただけです。余り根を詰めて考えずにアルバート様もお昼になさって下さいね。」

「ありがとう。もうそんな時間だったんだね。私もそうするよ。」

 今日はメアリーと約束していたので屋敷の方で昼食を取ります。昼食を取るのは大体『改革推進部』の食堂と屋敷の食堂とで半々位になっています。夕食は殆ど屋敷になりますが、これは父上への報告や情報交換などが必要なので、家族一緒にという意味も含めて屋敷で夕食というのが決まりみたいになっています。
 昼食後、一休みの時間を使って、今日考えていた事を父上に相談してみる事にしました。

「父上。今行っている領内の村や町の環境改善ですが、屎尿処理によって出来た肥料を農家に廻すだけではなく、家庭から出る残飯なども集めて、肥料や家畜の飼料にしようと思います。肥料の原料は出来るだけ多い方が良いと思いますから。」

「また、良く解らない事を言い始めたな。私ではちょっと判断できないことが多いから本当に困るんだよ。まあ、一番詳しいお前の思う通りにすると言い。ところで、農業改革と言っていたが、どういったことを行うつもりなんだ?」

「そうですね。私がこのゲルマニアの国内で普及させたい農法は輪栽式農業といいます。場所によっては(主に生前のイギリスなどでは)ノーフォーク農法とも呼ばれていますね。
 この農法の特徴は、農地を纏めて管理し、小麦等の冬季に栽培出来る穀類→カブ・てんさい等の春物→大麦・ライ麦等の夏季に栽培する穀類→クローバー等の地力を回復する性質を持つ牧草と、四季を通じて順番に耕作します。まあ、このように順番に廻して耕作することから輪裁式というのですが、この農法を行うことで根葉類やマメ科植物の作付が増加することになり、特にカブなどの栽培を導入することにより飼料不足が解決され、冬季に沢山の家畜を飼育ことが可能となります。その結果、家畜の堆肥と牧草による地力回復が期待でき、休耕地を無くすことができるのです。輪栽式農業導入により食料生産が増加すれば、領
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