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ハルケギニアの電気工事
第32話:肥料作りと農業改革!!(その1:説明編)
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来るまでに殆どのミスは直されて、その上、書類の優先順位も分けられていますから、僕は簡単な確認をしてサインするだけでいいようになっています。これは凄く助かります。それに、僕があんまり疲れているような時は、肩を揉んでくれたりと気を使ってくれるので嬉しいような、恥ずかしいような複雑な気持ちです。しかし、7歳で肩こり持ちで秘書さんに肩を揉んで貰っている図って、どうよと思いますが。

 『改革推進部』の食堂では、コックのモーリスさんが腕を振るって、ゲルマニア産の食材や近隣諸国で取れる食材ばかりか、僕がエルフの集落から貰ってきた魚や肉の干物やドライフルーツなども使って、素晴らしい料理を作ってくれています。料理の味は行幸に来ていた皇帝一家にも好評で、結局滞在期間中に昼食2回と夕食3回を食べていきました。特に食後のデザートは姫様達に大好評で、おかわりまでしていましたから、他人事ながら体重の心配をしてしまいます。母上も甘いもの大好き人間ですが、あの家系は太らない体質でも遺伝子に組み込まれているのでしょうか?
 家族持ちの局員は、家族寮が出来てすぐ、故郷の村や町から家族を呼んで一緒に暮らしていますが、家族の人達にも食堂の料理は人気らしく、良く家族揃って夕食を食べている光景が見られます。
 使われているエルフの食材は、2回の旅行でお土産に貰ってきた少量の魚や肉の干物しかありませんから、早急に保存方法を確立して鮮度の良い生の魚や肉類を輸送できるようにして、食堂で思いっきり使って貰おうと思います。出来れば刺身なんかも作れると嬉しいのですが、刺身にして美味しい魚って捕れるんでしょうか?前世の鯛や鮪、鮃なんかが捕れれば最高なのですが。

 あとは、新しい農作物を導入して栽培する事と、既存の農作物についてはこれから作られる肥料を普及すること及び品種改良していくことで、質の向上と栽培量の増加を図ります。それから飼料の改良と家畜の品種改良を行って、美味しい牛、豚、鶏の肉を供給できるようにします。また、酪農業を導入して牛乳の生産も行います。大量に牛乳を生産できれば、バターやチーズにヨーグルトといった乳製品も一般家庭で安価に購入できるようになり、良質のタンパク質を摂取する事が出来ますから、食卓も賑わうし健康にも良いはずです。それに夏場にアイスクリームなんか出来れば、みんなが喜ぶ事でしょう。勿論、イチゴやメロン味のシロップを作ってシャーベットやかき氷なんかも作りたいと思っています。
 ところで、タンパク質と言えば大豆などの植物性タンパク質が欲しいと思うのですが、ハルケギニアで納豆って食べて貰えるでしょうか?前世でも関西圏では食べる人が少なかったりする食べ物ですが、栄養価的には結構良いものだと思いますし、腸の働きを助けるナットウキナーゼなんか健康面では有効だと思います。その他大豆の加工食
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