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真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
インテグラル・ファクター編
体術スキル
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ルが立っていた。

「はわわっキー坊とアー坊がアーちゃんにぶっk───」
「違うからな!?」
「アヤト、ちょっと私の部屋でオハナシしようか」
「はい……」

コハルのゾッとする程冷たい声に何も言えず、首根っこ掴まれて連行された。








俺たちはネズハの鍛冶屋に変装して武器の強化を依頼した。
ネズハはキリトから受け取った剣を悲しそうに見つめると、台に置いて素材を火の中に入れた。
俺たちの視線の先はネズハのハンマーを持っていない方の手。そしてそれは案外簡単に見ることができた。そのまま剣が壊れるのを見届けると、俺たちはネズハを取り押さえた。
キリトの部屋で話を聞くと、彼は最初は戦闘職だったが、ナーヴギアに視覚が完全にはマッチングせず、遠近感が掴めなかったらしい。そのために出遅れ、仲間に迷惑をかけてしまったようだ。
仲間への負い目があったため、ある時出会ったポンチョを着た不思議なプレイヤーに、
今回のやり方を教わり、話に乗ってしまった。
今はキリトのアドバイスに従い、新しい強さを身につけるべく、鍛治スキルを捨てて体術スキルを取りにいく事になった。

「キ、キリトさん……」
「なんだ?」

ずっと黙りっぱなしだったネズハが突然口を開いた。キリトはぶっきらぼうに返事をした。

「アスナさんとはいつからお付き合いされてるんですk……」
「付き合ってません!!!!」

前を歩いていたアスナが勢いよく振り返って否定した。その場にいる全員の目が点になる。
キリトは乾いた笑いを浮かべながら遠い目を向けていた。俺はそんなキリトの肩をポンポンと叩いてやる。

「あ、すみません!SAOでは数少ない女性プレイヤーの話題が鉄板なので……」
「ちょっと待て!もしかしてそういう噂が立ってるのか?」
「いやいや、噂どころか常識ですよ!キリトさんいっつもアスナさんと一緒じゃないですか!同じ宿屋に出入りする姿を見たってプレイヤーも多いんですよ!」

常識って……ヤベーな

「あ、でもアヤトさんとコハルさんはお付き合いされてるんですよね?」
「付き合ってませんよ!!」

なるほど、キリトよ。お前、こんな気持ちだったんだな……
今度はキリトに俺の肩をポンポン叩いてもらうという構図になった。

「こっちもなんですか!?お二人もずっと一緒に居るじゃないですか!それに、このゲームがデスゲームだって言われた直後、アヤトさんがコハルさんの肩を抱きながら夜の街に消えていったのを見たって人も多いんですよ!?」
「なんだよそのゴシップ誌みたいな話は!?あれは、あの場が混乱していたから落ち着ける場所を探していたからであってだなぁ!」

そんなツッコミを入れると、アルゴが

「いやー、アーちゃんもハーちゃん巷じ
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