機動戦士ガンダム
2166話
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ジオン公国の方は?」
「こちらは……半ば本気といったところでしょうか。ですが、結局私達が機動要塞の配置を強行しても、向こうは何も出来ません」
「だろうな」
ジェーンの言葉に納得する。
そもそも、ルナ・ジオンの本拠地たる月は、サイド3からそう離れている訳ではない。
そうである以上、当然のようにジオン公国としては、自分達のすぐ側で機動要塞を……それも3つも存在するというのは、絶対に避けたい筈だった。
だが、ジオン軍とルナ・ジオン軍の間にある戦力差は圧倒的と言ってもいい。
ましてや、ジオン公国は現在ルナ・ジオンと何とか友好的な関係を築きたいと、そう思っているのだから。
「そうなると、取りあえず機動要塞を配置するのに問題はないと、そう考えてもいいんだな?」
「そう……ですね。ただ、ジオン軍や連邦軍の中にも、強硬派やタカ派と呼ばれている勢力があります。そのような人達にしてみれば、ルナ・ジオンの行動は許しがたいとして、こちらに攻撃してくる可能性は捨てきれないかと」
ジェーンがジオン軍や連邦軍の名前を出したが、その中に月が入らなかったのは、基本的に月は完全に支配したと、そう考えているからだろう。
量産型Wやメギロート、バッタ、コバッタ……そのような戦力を無尽蔵に配備出来るのだから、レジスタンス活動を行おうとしても難しい。
ましてや、ルナ・ジオンが月を支配しているとはいえ、基本的には以前と同じ自治という形を取っているので、不満を持っている者はそう多くはない。
それどころか、量産型Wやコバッタの能力によって汚職を働いていた者達が何人も捕まったのだから、寧ろルナ・ジオンの支配を喜んでいる者の方が多い。
とはいえ、世の中には反骨心の高い者がいるのは当然で、皆が認めているからこそ、ルナ・ジオンの月の支配を認められないと思う者もそれなりにいる。
そういう奴が妙な行動に出ないといいのだが。
「そっちの対処はメギロートとかバッタに任せるしかないだろうな。それに、月の周辺に機動要塞を設置するのを邪魔するにも、どうしようもないだろうし」
「……アクセル代表の空間倉庫、卑怯ですよね」
ジェーンの半ば呆れの混ざった視線が俺に向けられる。
まぁ、そう言いたくなる気持ちは分からないでもない。
本来なら、リーブラやバルジ、ニヴルヘイムといった大きさの建造物を運ぶとなれば、それこそ人手も手間も大量に掛かる。
だが、俺の場合は空間倉庫に入れて持ち運ぶ事が出来るのだから、そのような手間は必要ない。
それどころか、俺が移動する為の輸送機なりなんなりがあれば、それでいいのだ。
いや、ニーズヘッグを使った場合は、システムXNを使うので輸送機すら必要なくなる。
そんな風に運んでくる機動要塞の運搬を邪魔するとしたら
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