白髪の少女
[7/8]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かルフィが船長なのか、大丈夫かなこの船。なんか沈みそうか気がする。
「またお前は唐突だな…」
「いいじゃねぇかゾロ。尻尾だぞ! 尻尾!すげぇいかすだろ!!」
赫子を見られてた? マズい…ルフィが喰種を知らないとしても、他の人が喰種を知らないとは限らない。どうする?
「多分悪魔の実を食べたのよ、さっきお風呂で溺れてたもの」
え? いや、さっきのお風呂の時は食事をしてなくて力が入らなかったから溺れかけただけ、私は悪魔の実なんて食べてない。
あ……そうか、喰種ってバレるより、悪魔の実と勘違いしてもらっていた方がいいか。
「へぇどんな能力なんだ?」
「…えっと………白い尻尾と羽が出せる、こんな風に…」
少女が白い尾赫と右肩から白い炎のように揺らめく羽赫を見せると、周りにいた者が驚く。ナミはハクの羽赫を見て妖艶のような可憐さを感じていた。
「私はてっきりいきなりルフィがあなたを担いで来たから、ルフィが変なキノコでも食べてあなたに何かしたんじゃないかって思ってた」
ルフィ以外がすごく頷いてる。やっぱりルフィはそういう感じの人なんだ。頭で考えるより先に体が動くタイプ。
「おまえら失敬だな!!」
赫子を出しても何も言わない船員達に少女は驚いていた。
「えっと……怖くないの?」
「ん? 別に怖くねぇだろ、むしろカッケェ!」
「そうね、悪魔の実の能力者は見て来たし今更って感じ」
「そう……それで海賊って言っていたけど、私をどうする気?」
海賊って島を襲ったり、客船を襲ったりって本で読んだことがある。この人達も海賊でこんな変な能力を持った私を売り飛ばしたりするかも知れない。そう考えると赫子を見せたのは失敗だったかな。思ったより動揺していたみたい。
「別にどうもしねぇよ。ただおれ達と一緒に冒険してほしいだけだ」
少女は赫子をしまい、ルフィに聞くとルフィは笑顔で答えた。
「え? ……そ、そう……」
どの道私には帰る場所なんてないし、帰る場所も私のことを待ってくれている人もいない。
やっと苦しみから解放されると思ったのに、まだ生きている私は、もう生きる目的が無い。
だから、このまま1人で生きているくらいなら死ぬつもりだった。でも、ルフィが誘ってくれた、みんなは赫子を怖がらなかった。私はそれがすごい嬉しかった。
他の人からみたらそんなことと思うかも知れない、でも私にとっては大事なことだ。この世界で私は、生きていて良かったって思える人生を送りたい。この人達とならそれを見つけられるかな?
「……いいよ、海賊になる」
「おぉ本当か!えーっと……そういえばお前名前なんて言うんだ?」
「名前も知らずに勧誘してたのかよ!?」
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ