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喰種の少女は麦わらと共に
白髪の少女
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人が作ったってことは人間が作った食事ってことになる。人間の作った料理なんて食べれるわけ無い……けど、ここで食べないと喰種だと疑われる。
 いつものように美味そうな顔で食事を口に含むだけそれだけでいい。

「いただきます」

 あれ? いつもの池の水でも飲んでいるような味じゃない……美味しいとは思わないけど吐き出すほど不味いっていうわけじゃない。いつもよりちょっとだけマシって感じ……あの人間の食事を食べた時の吐き気が来ない?

「…もしかしてお口に合わなかったかい?」
 心配そうに少女に聞く、ぐるぐる眉毛の男。

「いえ……とても美味しいです、料理がお上手なんですね」

「それは良かった、存分に食べてくれ」

「ありがとうございます」
 微笑む少女の顔を見てぐるぐる眉毛の男は胸を打たれる。

「はぅ!! 」

 サンジ心の声
(腰まで届く雪のように白い髪、小さい体ながら凛々(りり)しくも優しさに溢れたその澄んだ青い瞳、そして風呂上がりの火照った顔にダボついたTシャツを1枚だけ着ているその姿、おれのスカウターで見るにC…いや、Dか? ……ナミさんに遠く及ばないにしろ、将来が楽しみだ。「あの……」ん?)

「何かな?」

「……サンジさんって私と会ったことあります? 最近だと思うんですけど」
少女の質問にサンジは困惑していた。とりあえず記憶を辿っては見たが少女との出会いの記憶は無かった。

「いや、今日初めて会ったはずだよ? 君みたいな可愛いレディを会っていたらおれは覚えているはずだし」

「そう……気のせいでしたか」
覚えてないってことはそこまで重要じゃないと思った少女は食後のコーヒーを貰い一息つく。

 結局、あの後食べ物を食べたけど吐きそうになることにはならなかった。不味いことには変わらなかったんだけど…力も余り戻ってないし、でもまぁ多少動けるようにはなった。

「あの……ご飯を恵んでいただきありがとうございます。その上お風呂まで貸してもらって」

「気にすんな、にしし」

「それであなたは、森の中で何をしていたの?」

「えっと……船が沈んでしまって、木片にしがみついて何とかこの島にたどり着いたんです。ここは一体どこなんですか?」

「ここは東の海(イーストブルー)にある孤島よ。私たちはこれから始まりの町 ローグタウンに行く途中で、あの島で休息をとっていたの。そしたら、うちの船長があなたを拾ってきたってわけ」

 イーストブルー? ローグタウン?知らない地名だ。外国かと思ったけど私がいたのは日本だし、それにこの人たちも日本語を話してるから、外国って線は薄いかな……

「おう! なぁ、おれと一緒に海賊しようぜ!!」

 さっきもそんなことを言ってたな……という
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