白髪の少女
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の男は木から取ったリンゴを受け取るが、少女は困惑しその場に立ち尽くしていた。
「あ、ありがとう。えっと……あなた一体何者?」
「おれはモンキー・D・ルフィ。海賊王になる男だ!! 」
「うん。名前しか分かんない」
とりあえず名前しか分からなかったから、木の近くに座り山積みになったリンゴを食べながら話していたんだけど、この麦わら帽子の人ーーー ルフィいわく、悪魔の実っていう海に嫌われる代わりに能力を手に入れられる果実があるらしい。それを食べてルフィは体がゴムで出来てるゴム人間になったそうだ。体を72ゴムゴムまで伸ばせて100ゴムゴムが目標らしい。
正直わけがわからないけど、これは聞いておかないといけない。
「ねぇ、ルフィは喰種って知ってる?」
「何だそれ? 美味いのか?」
「……不味い。食べるのはオススメしない」
「何だ、美味かったら食いたかったんだけどな」
ゴムゴムっていうわけの分からない単位、さっきの海賊船、子供でも知ってるはずの喰種を知らない。そもそも知ってたら食べたいなんて言うはずないもんね。ならここは違う世界なんだろうか……でも、本当だったら私は死んでるはず、ならそう考えるのが普通か。
うぇ……不味い、吐きそう。やっぱり人の肉じゃなきゃダメみたい。ルフィはりんご取ってくれたし悪い人じゃないのか。なら、喰べるわけにはいかない。私が喰べるのは、私に攻撃して来た人か捜査官だけって決めてるし…って……そんなにリンゴをじっと見られても困るんだけど。
「あの……最後の1個だけど、食べる?」
「本当か!? ありがとう! お前いいやつだな!」
少女の提案に目を輝かせながらルフィは礼を言った。その様子を見て少し微笑ましく思った少女、すると突然目の前がぼやけて見えた。
「別に…そのリンゴも……美味しく食べてもらった方がいいだ…ろうし……」
ふらふらと体を揺らし座っていた少女は横に倒れる。
「あ、そうだ。お前おれの仲間に……っておい、どうした大丈夫か!?」
あぁ、なんか疲れた。今はとりあえず……
「お…」
「お?」
「お腹すいた」
そこで少女の意識は、シャットダウンした。
「なんだ腹減ってるだけか、リンゴじゃ腹一杯にならねぇもんな」
「おーーい ルフィーー!!」
「あ、ウソップ!!」
「お前いつの間に森の中に入ってー……それ誰だ?」
「尻尾生やせるいいやつだ! おれはこいつ仲間にするぞ!! けど腹減ってるみたいなんだよ。サンジに飯作ってもらおう!!」
「よくわかんねぇけど、分かった!」
そこはどこかの船の中。ベットの上で眠る少女とその前で本を読みながら見守るオレンジ色の髪の女が1
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