白髪の少女
[1/8]
前書き [1]次 最後 [2]次話
〜 喰種 〜
人間を主食とする生き物。人間の食べることが出来る食べ物は喰種に取っては毒であり、吐くほど不味く、食べすぎると腹を下す。
見た目は人間と変わらないが、捕食や戦闘を行う際その目が赫々とした赤色に変わる。この目のことを赫眼と呼び、人を狩るための武器を「赫子」と呼ぶ。
赫子の種類は4つ。
羽赫。肩の辺りからはえてくる翼のような形をしている赫子。結晶を飛ばすことが出来るが持久力はない、近距離遠距離型。
鱗赫。腰の辺りからはえてくる鱗に覆われた触手のような赫子。4つの赫子の中で最も攻撃力が高いが1番脆い、中距離型。
甲赫。肩甲骨の辺りからはえてくる金属質な赫子。防御力が最も高いがスピードは遅い、近距離型。
尾赫。尾てい骨の辺りからはえてくる尻尾のような赫子。弱点らしい弱点がないが決め手に欠けるのが弱点、中距離型の4つの種類がある。
喰種には人間の数倍の筋力と内蔵を潰されても完全再生できる強靭な再生力があり、嗅覚をはじめとする感覚器官も優れている。
その喰種を狩る為の喰種専門の警察、喰種捜査官と呼びWクインケWと呼ばれる喰種の赫子から作り出した武器で討伐する。
それでも赫子が与える戦闘能力も相まって、クインケを持っていない生身の人間では、なすすべもなく殺されるしかない。
しかし、赫子をうまく扱えない喰種が相手であれば、生身の人間であっても常人の数倍のパワーを発揮できる者ならば、対抗することが可能である。
喰種とは人を喰らう人間である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
街灯やネオンの明かりが暗い一本道をぼんやりと照らす。冷たい雨が音もなく降りそそぎ、走るたびに水溜まりの跳ねる音は暗闇に吸い込まれるように小さく音を立てた。
「いたぞ! こっちだ!!」
後ろから捜査官の声が聞こえ、慌ただしい足音がいくつも聞こえる。
「はぁ……はぁ……」
小さく白い息を吐き出し長い髪をなびかせ少女は走る。一本道を走っていると脇道に扉を見つけ、すぐに部屋に入り扉のすぐそばでじっと息を殺し捜査官が過ぎるのを待つ。
「クソっどこに行った!?」
「Aレート 白龍 あいつを逃すのはまずい、必ず見つけ出すんだ!」
部屋に隠れていた彼女は手に小石を持ち、扉の隙間から小石を遠くへ投げる。
「音がしたぞあっちだ!」
捜査官数人が小気味よく足音を鳴らす。扉に耳をつけ耳をすませると、徐々に足音が聞こえなくなっていった。
少女はほっと一息つき扉を背に座り込んだ。
「……お腹空いたな」
と少女が呟いた直後、ふと背
前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ