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です!」
「ガンファイターを出せばいい!
どうせ航空機主体のガウ編隊だ!
あの双子ならやってくれる!」
「彼等は子供です! たとえルセーブル技術中尉が軍人でも、かれは技術士官です!」
「好都合じゃないか!彼等が死んでも私や君の責任ではない!」
そこで痺れを切らした男が一人。
その男はリードにツカツカと歩み寄る。
そうして、大きく振り上げた拳を、リードの頬に叩き込んだ。
「ぐあぁっ!?」
「いい加減にしてください!」
「なっ……アムロ!?」
ブライトが驚きの声をあげた。
殴ったのは、白いパイロットスーツを纏ったアムロだ。
「なっ…何をするか小僧っ! 銃殺されたいかっ!」
「銃殺だろうがなんだろうがお好きにどうぞ!貴方にそれができるなら!」
「な、なにぃ…!」
「さっきから聞いていれば、アベル中尉達が死んでもとか、守って貰っていてその言い方は無いんじゃないんですか!」
「黙れ小僧!」
「貴方はいいですね、そうやって守られながら喚き散らしていればいいんですから」
アムロは、リードを見下していた。
「あの双子がホワイトベースを守るのは当たり前だ!
この艦がおちれば!あの双子とて帰る場所はないのだからな!」
立ち上がったリードが、アムロに拳を振るう。
だが怪我人の拳なぞ、アムロでも避けられた。
その上足を引っかけられ、リードはもんどり打って転んだ。
「……そんなだから…貴方達大人がそんなだから! 大人が不甲斐ないからアベル中尉みたいな子供が戦ってるってわからないんですか!」
「ノア中尉! この子供を独房に入れろ!」
「できません」
「貴様まで逆らうのか!」
「貴方にホワイトベースの指揮権はありませんし、アムロ君は軍人ではありません。
彼を独房に入れる事は、できませんよリード大尉」
「私は大尉だぞ!」
「ワッケイン指令は貴方にホワイトベースの指揮を命じたのですか?」
「ぐっ…!」
倒れたリードを放って、アムロはエレベーターへ向かう。
「アムロ君、どこへ行く」
「ガンダムで待機します。いいですかブライトさん」
「ああ、構わない。
誰か!リード大尉を医務室へ!」
「お兄ちゃん!」
パイロットルームに入ったアベルを待っていたのはローザだった。
アベルの予備パイロットスーツを着ている。
唐突に抱き付かれたアベルはバランスを崩しかけたが、なんとか踏み止まる。
「心配、かけたみたいだな」
「本当に、心配、したんだよ?」
「すまない。だが、俺は必ず帰ってくる。
こんな戦争なんかで死には
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