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いとわからない事も多いっすからねぇ…」
「取り敢えずビームキャノンだけでもオーバーホールしといて。
あれは予備があるから大丈夫でしょ」
「つってもビームキャノンも組上がってるの二基しか無いっすよ?」
「片方ありゃ十分だろ。俺はミサイルでいいしな」
「やっぱりビームキャノンをロザミィちゃんに譲る気なんすね」
「当たり前だろう。ビームキャノンならアウトレンジから撃てる上重量もミサイルコンテナより軽い。
撃ち尽くす事が基本無いからデッドウェイトにもなりにくいしな」
ビームキャノンのコンテナにはジェネレータが内蔵されている。
パワーダウンがあるものの、ガンダムのビームライフルとは違い基本弾切しない。
「副所長」
隣で作業していたアオが、アベルの小さな体を後ろから抱き締めた。
「副所長がロザミィちゃんの事を一番に考えるのは、別にいいんです。
でも、もしそれで副所長に何かあったら、ロザミィちゃんが一番かなしむんです。
そこら辺、わかっていますか?」
アオが何時もの後輩口調をやめ、アベルに語りかける。
「なんだよいきなりセンチだな」
「副所長、大気圏突入の後、ロザミィちゃんに会いました?」
「まだ。クラウン上等兵の護送が合ったから部屋に戻らせて出ないよう言ってあるが…」
「ロザミィちゃん、めちゃくちゃ心配してたんですよ」
「そうか…。早く行ってやらねぇとな…」
アベルがぼそりと呟いた。
「副所長…私も…いえ、私達も心配してたんですよ?」
アオの声は、震えていた。
「おいおい、そこはお前達の整備した機体を信じてやれよ」
アオが、いっそうつよくアベルを抱く。
「もし…もし整備不良があったらって…!
ずっと気が気じゃなくて…!」
「えー…泣かれても対応にこまる…」
泣き出したアオにアベルは戸惑う。
「泣く事ないじゃないか…。現に俺は生きてる訳だしな」
アベルがまわされた手を握る。
「俺は生きてる。お前達が整備してくれたコイツのおかげでさ」
そこで、けたたましいアラームが鳴り響いた。
「敵襲…ですか」
「ああ、中で待機する」
アオが抱擁をとく。
「ありがとう。アオ。俺みたいな奴の事、心配してくれて」
「当然っすよ…だって……いえ…何でもないっす」
「そうか」
アベルはパイロットルーム(更衣室兼控え室)へ向かった。
ホワイトベースのブリッジでは、ブライトとリードが言い争っていた。
内容は、ガンダムを出撃させるかどうかだ。
「ですから! ガンダムを出撃させてこの包囲網を突破しない限りはジャブローに着くこともできんの
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