機動戦士ガンダム
2165話
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システムが積まれていない。
まぁ、何だかんだとあの技術はシャドウミラーの中でも機密度がそれなりに高い。
……マクロス世界では普通に使われている技術なのだが。
ダラニは一応シャドウミラーの機体だし、そちらを経由してフォールド通信システムを……と思わないでもないが、基本的にダラニは使い捨てだ。
それこそ、敵にぶつけて自爆させるといった使い方をする以上、その残骸がジオン軍なり連邦軍なりに渡る可能性は高い。
そうなると、自爆の爆発の威力によってはフォールド通信システムが他の勢力に渡ってしまう可能性が高い。
そうならない為には、やはりダラニにシャドウミラー特有の技術は使えないんだよな。
『始まったようだね』
再び聞こえてくるシーマの声。
映像モニタに視線を向けると、そこでは先程よりも明らかに戦闘光とでも呼ぶべきものが見えていた。
俺の乗っているミロンガ改も、今から向こうに行こうと思えば行ける。
だが、今回の戦いで重要なのは、あくまでもシャドウミラーではなく、ルナ・ジオン軍がその力を見せる事だ。
シャドウミラーの見せつけた力が色々と凄まじかった影響もあって、UC世界においてはルナ・ジオンは畏怖の視線で見られているが、それはあくまでもその後ろにいるシャドウミラーを見ての事だ。
俺が言うのもなんだけど、見せつけた力がちょっと凄すぎたのだろう。
結果として、ルナ・ジオンは恐ろしいが、それはあくまでも背後にいるシャドウミラーが恐ろしいのであって、ルナ・ジオンの兵士そのものは恐ろしくないという風潮が出来上がりつつある……らしい。
この辺はあくまでも人聞きなので、本当にそうなのかどうかは分からないが。
そういう意味では、メギロートを派遣するのもどうかと思ったが、今いる面子はこれからのルナ・ジオン軍にとって非常に大事な、それこそ中心となる人材だ。
そうである以上、万が一にもここで死ぬような事は避けたかった。
ともあれ、そういう意味では今回の件は色々とちょうど良かったのも事実だ。
おかげで、機動要塞を月の周辺に配置するといった真似も出来るようになったし。
「取りあえず、ちょっと様子を見てくるか。くれぐれも戦闘には参加しない感じで」
『……それなら、最初から一緒に行けばよかったんじゃないかい?』
若干呆れ気味の視線を向けてくるシーマだったが、最初から俺がいるというのを知られれば、ジオン軍、連邦軍の両方に怪しまれる可能性が高い。
いやまぁ、多分大丈夫だとは思うんだけど。
ニーズヘッグじゃなくて、ミロンガ改だし。
それでも、念には念を入れた方がいいのは間違いない。
「離れて見る事で理解出来るものもあるんだよ」
実際、それは決して嘘ではない。
間近で見るより、離れて見
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