第二十七章
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「それからの戦いで実力を備え」
「そうしてか」
「僕達は間違いなく強くなった、しかし貴方は違う」
「倒された時のままか」
「そうです、だから今の貴方の攻撃も見切れてダメージも与えられて」
勿論時間を止めるクロノスの切り札も無効化してだ。
「そうして戦うことが出来て」
「私を倒せるというのか」
「そうです、今の貴方は僕が倒す」
こう言ってだった、エグゼイドは。
クロノスが苦し紛れに間合いを取ったところで逆に跳んだ、そうしてそこから急降下し右足の蹴りを浴びせた。
これが決め手になった、クロノスは遂にその動きを完全に止め。
そしてだった、がっくりと両膝を着いてから言った。
「馬鹿な、神である私が」
「人間である僕に二度も負けることはですか」
「有り得ない筈だ」
「言った筈です、僕達はあの時よりさらに強くなった」
クロノスを最初に倒した時よりもというのだ。
「人間は無限に強くなれるものだからこそ」
「神にも勝つのか」
「そうです」
まさにというのだ。
「今の様に」
「そうか、そこまで言うならだ」
クロノスは何とか立ちあがりつつだ、エグゼイドにこう言い返した。足はふらつき死が近いのは明らかだ。
「あの方に勝ってみせるのだ」
「スサノオにもですか」
「そうだ、私が仕えるあの方にな」
「そうしてみせます、今から」
これがエグゼイドの返事だった。
「必ず」
「精々人間の弱さを知ることだ」
最後にこう言ってだ、そしてだった。
クロノスは前のめりに倒れ爆発しその中に消えた、その頃にはもうバグスター達も全て倒されていた。しかし。
最後の戦いが残っていた、それでエグゼイドは自分のところに集まってきた仲間達に対して告げた。
「今から行ってきます」
「スサノオか」
「あいつを倒すか」
「そうしてきます」
「出来るものか」
到底とだ、クロノスはエグゼイドに返した。
「あの方に勝てるなぞ」
「貴方の中ではそうですが」
「しかしか」
「僕は必ずします」
そしてだ、こう言ってだった。
クロノスが再び倒れ爆発するのを見届けた、そうしてからだった。
その場に残っていたがそこにだ、遂にだった。
スサノオが来た、七色に輝くクロノスの姿だった。その姿でエグゼイドの前に出て来て言うのだった。
「やはり私と戦うところまで来たか」
「はい、この通り」
「そしてだな」
「これからです」
エグゼイドは自身の前に出て来たスサノオを見据えて告げた。
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