『代弁』
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生きてく意味なんて無かった私に貴女が言った。
『居場所が無かった見つからなかった。
一人きりで産まれて一人きりで生きていく。
きっとそんな毎日が当たり前と思ってた。』
苦しそうに、泣きそうな声で叫ぶように、怒りを投げつけるように...。
貴女の睨みつけるような瞳の奥に一瞬で引き込まれた。
哀しげで、今にも壊れそうな小さい身体を抱き締めたいと思った。
貴女を知りたい。
貴女を解りたいと思った。
ほんの少しなら解る気がした。
貴女にも同じ様な傷があるんだと思うと、救われたような気持ちになった。
心が洗われたような、軽くなったような、そんな気がした。
だって私の気持ちのまんまを代弁してくれたから...。
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