22話:けじめと大きな依頼
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えば建設予算内で納まるはずです。ですので見積もりが揃った後、陛下から予算内で納まる所に任せよとお言葉を頂きましょう。多少は恨まれるでしょうが、少なくとも要塞が完成するまでは妨害も控えるでしょう。勅命に背くことになりますから。
二点目は、要塞建設の物資集積拠点となるであろうアムリッツァ星域に艦隊駐屯基地を新設頂くことです。予想される資材に関しては設備投資を行えば調達は可能ですが、要塞建設期間の5年では投資分の回収が難しいでしょう。物資集積拠点跡地の有効利用という事で要塞完成までに根回しして頂けるのであれば、現段階では口約束で結構です。如何でしょうか?」
「うむ。要塞建設が想定予算を大幅に上回ることがあれば私も責任を問われることになる。予算内で完成した暁には、基地の新設の根回しもしよう。仮にうまくいかなくても増産分の資材の消費先は融通できると思うぞ。」
「心強いお言葉ありがとうございます。では、早速実務担当者に確認して参ります。リューデリッツ伯、無作法をお許しください。」
そう言うとザイトリッツは足早にドアに向かいだした。ちょっと待て、人工天体の建設資材など本当に集めきれるのか?安請け合いして大丈夫なのか?私が呼び止めるか迷っているとドアの手前でザイトリッツが振り返った。
「父上、計画の内容はご承知でしょうが、RC社でお力添えするとなると私も実務を担当する必要がございます。士官学校へのご説明をよろしくお願いいたします。」
そういい終えるや否や部屋を出て行った。
「出来たご子息じゃなあ。今回の要塞建設は勅命じゃ。士官学校も配慮してくれるじゃろうし、私も口添えしよう。心配には及ぶまい。」
リューデリッツ伯が私を気遣う言葉をかけてきたが、心配のし所がズレている。私は無難に士官学校を卒業してくれればよかったのだ
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