第9話 出鱈目vsデタラメ
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
グへと着弾した。
遂に魔法を削り切った────そう確信に笑みを深める空に、だがシグはまだ追随した。
「まだだ!!負けるか、負けられるか!!!!」
────此処だけが唯一の居場所。負けて失うわけには────いかない。
「────ッ!?」
空は、思わず身震いした。天翼種に射竦められることのない空ですら、恐れ戦いたシグの狂気。否、狂気と呼んですら生温い、底知れぬ何かが、空を無条件で一歩退かせた。
その隙を突き、シグが撃った。だが、即座に気を取り戻した空もまた撃ち返す。
だが、空がシグの残機を削り切るより早くシグは物陰へと素早く身を隠した。
辛くも窮地を脱したシグ────だが、彼の残機は残り一つ。依然ピンチは続いていた。
だがそれは空も同じ────彼もまた、その残機を残り一つまで減らしていた。
来たる決戦の瞬間に向け、二人は静かに息を整える。
その静寂は、まさしく嵐の前の静けさだった────。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ