機動戦士ガンダム
2164話
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「では、決まりですね。ただ、出来れば今後の事ではなく、実際に戦闘宙域が近づいてきている事に対しても意見を欲しいところなのですが」
ルルーのその言葉に、多くの者が我に返る。
俺もまた、そちらにばかり意識が向かっていたのでそちらの件を忘れていた。
「あやか、シャドウミラーとしては、このまま戦闘宙域が近づいてくるというのは、面白くないよな?」
「そうですわね。このまま何もしないのでは、ルナ・ジオンは周辺に侮られる事になりますわ。特にグラナダやフォン・ブラウンのような大きな月面都市では、反ルナ・ジオンの感情が出てくる事になるかと。……勿論、量産型Wやコバッタ、バッタ、メギロートといった無人機を置いてある以上、それで大きな騒動にはならないと思います。ですが、それを防げるのであれば、わざわざそのような真似はする必要はないかと」
「つまり?」
「ルナ・ジオンから軍を派遣して、戦闘宙域において月に近づかないように忠告し、それでも戦闘を止めずに月に近づいてくるのであれば、強制的に戦闘に介入しても問題ないと思いますわ」
「……って事だけど、どうする?」
あやかの言葉に、どうする? と俺が視線を向けたのは、アンリ。
ルナ・ジオンの軍部を預かっている人物なのだから、この場合はアンリに尋ねるのが当然だろう。
「ふむ……ラル大尉、機種転換訓練はどうなっている?」
ラル大尉……そう言えば、ラルはまだ大尉のままなんだよな。
いやまぁ、ルナ・ジオンの軍人がそこまで多い訳ではないから、階級の調整とか、そういうのはまだ行われていないというのが正しい。
とはいえ、こういう首脳部が出る会議に出席するのに、大尉というのは外聞が悪い。
いや、ラルが大尉ならガトーなんかまだ中尉なんだが。
うん、やっぱりその辺はどうにかする必要があるだろうな。
将官……とまでは言わずとも、大佐辺りにはなっていた方がいい。
ただ、ラルの場合は万年大尉と言われてるだけあって、ラル大尉と呼ばれてるのが慣れているらしいって話を以前聞いたことがあるから、ラル大将とか言われても……
ただ、最初にセイラに協力し、その上でラル家の当主――没落したが――であるというのを考えると、やっぱりラルは大将くらいの地位があってもおかしくはないんだよな。
ルナ・ジオンを建国する為に、かなり苦労していたし。
問題なのは、ラルは現場主義といった感じで、自分が現場に出る事に拘っているということか。
大将とかの地位になって、現場に出るというのは……いや、けどラルを大尉のままにもしておけないし。
その辺は、後日要相談といったところだろう。
「ジン、シグー、ストライクダガー、その全てで機種転換訓練は終了しています。また、ダラニの方も問題なく」
「……アク
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