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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2163話
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 ルナ・ジオンの主な交渉相手として、まず上げられるのは当然のようにジオン公国だろう。
 ジオン・ズム・ダイクンの娘としてルナ・ジオンを建国したセイラだけに、ジオン公国は当然ながら敵と判断すべき存在だ。
 それでも、国と国の関係となれば私情だけで判断する訳にもいかず、当然のように様々な交渉をする必要がある。
 その最たるものが、グラナダの貸し出しとハワイの譲渡だろう。
 勿論それ以外にも、戦時に関しての条約を交渉中らしいが。
 本来なら、こういうのは連邦とジオンが結んだ南極条約に準じた条約でいいのではないかという思いもある。
 だが、南極条約については幾つか問題点もあり、そちらの成果は停滞中らしい。
 南極条約というのは、簡単に言えば『大量破壊兵器の使用を禁ずる』『中立のサイド6や木星船団、グラナダ以外の月都市への攻撃の禁止』『捕虜の待遇についての取り決め』といった3つが主な内容となっている。
 一番最後の、捕虜について云々は問題ない。
 サイド6や木星船団についての攻撃の禁止も受け入れよう。グラナダ以外の月都市は……ぶっちゃけ、月そのものがルナ・ジオンの領土なので、微妙なところだが。
 しかし、最初の大量破壊兵器の使用の禁止。これが、ルナ・ジオンはともかくとして、シャドウミラーとしては受け入れられない条件となっている。
 具体的にどのくらいからが大量破壊兵器という扱いになるのかは分からないが、例えば月の周囲に配備予定のバルジやリーブラの主砲。ジェネシスのガンマ線レーザー砲、ニヴルヘイムの主砲たるエーリヴァーガル。そしてニーズヘッグでも使用しているフレイヤ。
 大量破壊兵器の規模にもよるが、恐らく南極条約に準じた内容だとするのであれば、この辺りは使用を禁止される事になりかねない。
 正直なところ、ルナ・ジオンやシャドウミラーとしては、その辺りの兵器の使用を前提とした軍編成となっている以上、南極条約に準じた内容というのは非常に困る。
 ……まぁ、コロニー落としだけを禁止するなら、それは構わないんだが。
 ああ、でも月にあるマスドライバーを使った攻撃は……これも、大量破壊兵器扱いになるのか?
 ともあれ、その辺りの理由から南極条約に準ずる条約に関してはあまり積極的ではない。
 とはいえ、正直なところその辺りがどうなるのかは分からないが……
 それについての交渉は、ルナ・ジオンの政治を担当している面々や、シャドウミラーの政治班に頼らせて貰うとしよう。
 ともあれ、ジオン軍とはそんな感じな訳だが……そうなると、次に問題になってくるのは、当然のようにもう一方の勢力。連邦。
 この、連邦との付き合い方は、正直なところ微妙なものがある。
 まず、連邦としてはジオンと敵対関係にあるという意味で、ルナ・ジオンと友好的な関係を築きたいと思
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