暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2162話
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ったが、ゲラートとの話を終えたのか、ラルが俺に向かってそう言ってくる。

「分かった。レモン」
「ええ。……じゃあ、治療ポッドに入ってくれる? 昨日も説明したけど、一応繰り返して説明しておくと、治療ポッドの中に入ると、そのポッドの中はとある液体で満たされるわ。もっとも、すぐに眠ってしまうでしょうから、その辺りは気にしなくてもいいでしょうね。後は、明日にでも起きればもう治療は完了してる筈よ」
「……そんなに簡単に治療が出来ると言われてしまうと、微妙な気持ちになってしまうな」

 ゲラートの言葉も、理解出来ない訳ではない。
 戦傷を負った後で、当然のようにゲラートは治療をしようと病院に行っただろう。
 当然ただ病院に行くのではなく、治療の為に出来る手段は限りなく使った筈だ。
 それでも結局どうにも出来なかったのは、今のゲラートの状態が示している。
 だが、そんなゲラートの怪我を呆気なく治すと言うのだから、その事にゲラートが若干思うところがあってもおかしくはない。

「その気持ちは分からないでもないが、まずは何をするにしても怪我を治療するのが先だろう」

 ラルのその言葉に微妙な表情を浮かべ……それでも、結局のところはその言葉が正しいと知っているからか、ゲラートは大人しく治療ポッドの中に入り、治療が開始される。
 もっとも、治療と言っても手術とかそういうのはやる必要がなく、先程レモンが説明した通りゲラートの入っている治療ポッドに回復の為の液体が満たされていき……後はもう、治療が終わるまでじっと待つだけなのだが。

「さて、取りあえずこれで治療は終わった……俺達に出来る事は終わったけど、これからどうする? 折角ホワイトスターに来たんだし、色々と案内するか?」
「えっと……」

 俺の言葉に少し迷った様子のシャルロッテだったが、レモンの方を見るとすぐに首を横に振ってくる。

「ううん、止めておく。アクセルと一緒だと、身の危険を感じるし」
「どういう意味だよ」
「自分の胸に聞いてみなさい」

 そう言うと、シャルロッテは近くにいた量産型Wと一緒に部屋から出ていった。

「では、儂もこれで失礼させて貰う。ゲラートが治療に入った以上、もうここで出来る事はないからな。それに、仕事も残っているし」

 ルナ・ジオンの幹部という扱いになっているラルは、当然のように幾つもの仕事を抱えている。
 ……それでもあくまで自分は軍人であるという風に考えているからか、政治家達よりはよほどマシなのだが。
 ちなみに、この政治家達……アンリの連れてきた連中もそれなりの数がいるのだが、秘書兼護衛としてついている量産型Wやコバッタ辺りが何か不審な行動を取れば、すぐに反応するので、不正の類は全く出来ない。
 そんな状況だったので、ルナ・
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