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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第十二話
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「衛司…今なら倒せる。…『アレ』で決めるぞ」


「はいっ!」





クラトス師匠の言葉に頷くと、僕はクラトス師匠から少し離れた位置で木刀を構える。そして、それに応えるようにクラトス師匠も剣を構えた。
目標は目の前で鈍く動くストーンシーサー。
それに向け、全力を叩き込む!


「タイミングを外すなよ、衛司!」


「はいっ!食らえ…っ!」


言葉を合図に、僕とクラトス師匠は武器を突きの体制にしてストーンシーサーに向け走り出す。
狙いとタイミングは確実。これなら……いけるっ!!



「「――衝・破・十・文・字ッ!!」」

声と同時に、その名の如くストーンシーサーを十字に貫く二つの剣閃。
ストーンシーサーを貫いた後、クラトス師匠と僕が武器を納めた瞬間、ストーンシーサーは音と共に崩れ落ちた。



メリアとハロルドの方を見ると特に難なく倒したみたいだ。


「――…ふぅ…勝ったぁぁ」


思わず気が抜けてそんな声がもれてしまった。
いや、だってまぁ、強かったですし……。


「――衛司、人工精霊を相手によくやったな。安心しろ、お前は十分強くなっている。まぁ……まだまだ鍛錬の必要はあるがな」


「はぁ……はい…」

不意にクラトス師匠からそんな声を掛けられつい苦笑いしてしまう。
それにしても……。


「師匠……人工精霊、とは…?」


「それは―――」




クラトス師匠が言い掛けた所で、不意に後ろから足音が聞こえ、振り返ると……そこには予想通りの人物がいた。


「――しいな。お前だったか…」


「クラトスだったのかい!久しぶりだねぇ。あいつを始末してくれて助かったよ」


そう、現れたのは、『シンフォニア』で忍者である藤林しいなであった。
しいなは此方を見てニッと笑うと口を開いた。

「あんた達が倒したのは、あたしが『光気丹術』で作ったものなんだ。それが扱いきれなくて暴走しちまってさ…。もしあれが外に出たら大変だったよ。本当、ありがとう。ところで、何の用だったんだい?」

「えっと…僕達はこの先のミブナの里に精霊に関わりがあると聞いて精霊と話がしたくてきたんですけど…会わせてもらえないでしょうか…?」


しいなの問いに僕が前に出てそう答える。しいなはそれに対しやや苦い表情を浮かべた。
…?どうしたんだろう…?


「ミブナの里の精霊かい…会わせたいのは山々なんだけど…今はもう居ないんだよ。…ミブナの里周辺の星晶が採取され始めてから、いなくなったんだ」


「ウリズン帝国か……」


「それ以外の国もだね…。奴ら、星晶ばかりじゃなく、土地にあるものを何でも
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