好き勝手やってみました
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仲間にした事だけは黙っておけ、この辺りのモンスターが狩り尽されて混乱を招くぞ」
「……はい、そうします」
「で、どうするんだ? そいつの名前」
「えっと、ですね……」
シリカがメニューを操作して名前を決めた『ピナ』
「ウチで飼ってる猫の名前なんです」
「そっか、大事にな」
「そろそロ、街へ行こうカ――キープしてある宿泊施設が埋まるかもしれなイ」
「おー、見つけられたか、さて、帰ろうぜ」
「――はい」
街の入り口まで来ると俺はNPCの衛兵に囲まれた。
「ふむ、やはりこうなるか」
「え!? どうして!?」
「あいつ等を麻痺させるって傷を負わせたからな、オレンジ判定――犯罪者って奴だ」
「でもアレは、あたしを助ける為に!!」
「良し悪しじゃない、システム上での判定だ、その辺りはアルゴにでも聞いて勉強しろ」
「もちろん料金は頂くがナ」
「んじゃ、此処でお別れだ、カルマ回復クエストは一日二日掛かるらしいからな、ちょっと行ってくらぁ」
「では予定通リ、この子は宿まで連れて行くゾ」
「あぁ、任せた」
衛兵に連行されながら片手を上げて別れの挨拶を送る。
「あの、あたし、シリカって言います。 後でフレンド登録を送って下さい」
「――気が向いたらな、あ、そうそう、結婚を申し込んでくる奴には気を付けろよ? 倫理コードの事を知ってて近付いて来てるからな?」
「――ッ! わかりました!」
こうして、俺の第八層での長い一日が終了し、カルマ回復の為に更に二日程潰れたのだった。
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