好き勝手やってみました
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見ても十五歳には見えない」
「……十二歳です」
「――小学校六年?」
「はい……二学期でした」
「寅年?」
「はい」
「俺も寅年だ」
「――え?」
「干支が一周してるんだよ、同い年じゃないからな?」
「あ、そうですよね――びっくりしました、クラスメイト以外の寅年の人って親戚のおじいちゃんしか知らなくって」
うむ、気が紛れて笑顔が戻ってきたな。
「ほれ、手が止まってるぞ、チーズケーキを食い終わったら街に戻るぞ、宿屋ならロックを解除される事も無いし、こんな事にはならないからな」
「はい。 ……でも信じられません……寝ている人を勝手に街の外に運び出すなんて」
「それよりも今回の件は大変なんだぞ? ――まず、寝てる人間の指を使って他人がメニューを開く事が可能だ」
「――ッ!?」
「完全決着デュエルを了承させて殺す事も可能だったんだ、実際麻痺状態になって動けなかっただろ?」
「そんな……」
「金やアイテムも奪う事だってできる……何か無くなってるアイテムとかないか?」
シリカがメニューを開き色々と確認する。
「……大丈夫です、何も無くなってません」
「そっか、それであの連中がやろうとしていた事だが――ハラスメントコードが発動してなかったろ? 寝てる間に解除されたんだろうな」
「そんな事――出来るんですか!? どうやって!?」
シリカの顔が真っ青になり急いでメニューを確認しようとするが、俺はシリカの手を握って止めた。
「――何するんですか!?」
「んー、助けてやった報酬を貰おうと思ってな」
「ほ、報酬!?」
「それと授業料な、よく見てろ……これが倫理コードだ、これを解除すればエッチな事をしても――つまり、こう言う事も可能な訳だ」
シリカを押し倒して抱き枕のように抱え込む。
「嫌ー!?」
「ふむ、抱き心地に関してだが――抱き甲斐がないな――色々無い」
「――酷いです!! これでも色々、少しは成長してるんです!!」
「無いものは無いからなー」
「とにかく離して下さい、もうッ!!」
「ガタガタ騒ぐな、こっちは牢獄コリドー買ってとんだ散財だったんだぞ」
「あ……ごめんなさい……牢獄コリドーって高いんですよね? 聞いた事あります……」
シリカが大人しくなった所で後詰めをするか。
「……お前さ、このゲームがどれくらいでクリアされるか予想した事あるか?」
「……早くクリアできれば良いなとは思いますけど」
「俺は最速でも三年半は掛かると思う」
「三年半ですか」
「あぁ、三年半後にクリア出来たとしてだ、同級生はとっくに中学卒業して高校に入学してるだろ」
「……留年ですか」
「それだけじゃない、今みたいな連中がゲームクリ
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