好き勝手やってみました
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れくらいだし」
「はい……第八層まで、殆ど一週間から十日もすればクリアしてましたから……宿も空いてると思ったんです」
「始まりの街から出てくる人も増えて来たからな……でも、それだけじゃないだろ? 俺が売ったチーズケーキ。 アレで宿代が無くなったんだ――違うか?」
シリカが食べかけのチーズケーキを置いて俯く。
「……はい、それで、一晩くらいなら外でも大丈夫かなって、馬小屋で藁を敷いて眠ったんですけど……」
「お前さんが宿屋周辺を何度も往復してるって目撃情報があったからな、それで目を付けられたんだろ」
「……でも……それだけで――あたしの寝てる場所まで判るものなんですか?」
「アルゴには見付けられてたろ? 大体のゲームじゃ村人全員に話しかけたり。
クエストのヒントを探す為に徹底的に捜索するからな……街が石畳じゃなかったらスコップで掘り返してるぜ」
そうやって探索してた連中――アルゴやあの男達に寝ている所を見つかったんだろう。
「あの……アルゴさんからお金を頂いたんですけど――貴方ですよね? チーズケーキをあたしに売った人って貴方しか居ませんから」
「あぁ、チーズケーキの代金を貰う時にコルが少なくなってるのがチラッと見えてな、こう言う事が起きそうだったから頼んだんだが――」
「あたしの無駄遣いのせいで知らない人にまで迷惑を掛けたくなくて……あの時、アルゴさんに『お金を戻して欲しい』ってお願いしたら」
「『返却されたら全額貰う契約になっていル』だろ?」
「……はい、それで受け取る事にしたんです、別料金も貰ってるって言ってましたから――お金は今度会った時に返そうと思ったんです」
アルゴに頼んだお使いは――シリカに宿代を届ける事だった。
幼い女の子が夜を明かそうと確保した寝床に男が立ち寄り金を渡す……誤解では済まない事態になるのは目に見えてる。
シリカが少々高めの宿代を受け取らなかったら貰って良いと言っては置いたが――結果はごらんの有様だ。
「……けど、どうしてこんな所に居るのか判らなくて……確かに宿屋の裏で寝てた筈なんです」
「街から寝ている人間を街の外に連れ出すなんて簡単な事だ、担架とかに乗せれば簡単に運び出せる――今回は寝袋だったな」
「あの、どうして判ったんですか? あたしが連れ出されるって」
「子供のプレイヤーなんて珍しいからな、始まりの街から出て最前線まで出て来てる女の子となれば更に目立つ」
「あたし……このゲームが初めてで、何が目立つ行為なのか全然判ってなくて……」
あー、相当凹んでるな……気分転換でもするか。
「初めてのゲームがコレか……でもそれだけじゃないだろ? SAOは確か十五歳からの推奨だったよな? お前いくつだよ、どう
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