チーズケーキを食いました
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のも容易いな。
大体の予測をした後、街に戻ると見覚えのある人影を発見した。
きっとアイツのキャラネームは情報を売り買いするってのと胡散臭い中国人が使う日本語、『アルアル中国人の日本語』に引っ掛けてるんだろうな。
「――アルゴ」
「何ダ、お前さんカ……何の用――と言うのは可笑しいナ、また面白い事でも思い付いたのカ?」
「さてな? 取り合えず情報をくれ、攻略組以外でコリドーを所持していて犯罪に使いそうな奴とその転移先だな」
いくら街の周辺を警戒しても転移されては意味が無い。
「二百コルだナ」
「……安いな? こんな情報を聞く奴なんて――解放隊か」
「察しが良いナ、最近は睡眠PKが増えてきたからネ、特殊なコリドーを持ってる奴は金になるのサ」
「ふむ、それなら手が回ってそうだから問題ないか……昼間にチーズケーキを売った女の子が居たんだが――所持金が尽きた様に見えた」
「……四百コル」
「買う」
「宿屋の通りを往復している子が居たと複数の情報が寄せられていル……観光客で第八層の宿泊施設は何処も満杯だ――感の良い者は気付いてるだろうナ」
「お使い頼めるかい?」
「あいヨ!」
アルゴと別れた後、お使いを済ませたアルゴからメッセージが届いた。
【金は渡したが、そのまま納屋で寝るそうダ、頑固者だナ――宿無しで有名な連中が数名で見張っているようダ、コリドーは持っていないヨ】
ふむ、流石情報屋だな、頼りになる。
深夜、南門を監視してたら何やら怪しげなグループがゴミ袋の様な物を抱えて森に消えて行った。
夜間のゴミ出しは禁止――って言うかSAOにそんな習慣ねーよ、アレは寝袋だな。
気付かれない様に後を追うと話し声が聞こえて来た。
「此処まで離れりゃ大声出されても大丈夫だ」
「早くお楽しみしようぜ」
「焦らせるなよ、完全デュエルを了承させて麻痺らせてるんだ、慌てる必要は無い」
「寝てる間に色々出来るなんて、スゲー裏技だよな」
あー、ゲスな笑い声が聞こえる。
四人の内の一人が背負っていた寝袋を開けると麻痺状態シリカの姿が見えた……この状況で寝てられるお前がスゲー。
……ふむ、寝ているプレイヤーを運ぶ方法はいくつかあるが――担架だと怪しまれるからコッチにしたか。
「おい、誰か見張りやれよ」
「マジかよ、チッ、後で交代しろよな」
「わかってるよ」
……面倒臭せー、取り合えずシリカ起こすか。
投げナイフを一本抜く――シリカに当てて起こすのではなく。
投擲スキルの射程範囲ギリギリに居たモンスターに当ててMPKもどき――モンスターを怒らせて邪魔する事にした。
シリカに当てて傷害扱いでオレンジになったら
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