第六十七話
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第六十七話 夏の鴨鍋
今田先生と今日子先生は鴨鍋の用意をして二人でその鍋を食べはじめた、その鍋の友は日本酒である。
鴨や他の具、煮えたそれを食べて冷えた日本酒を飲んでだった。今日子先生は今田先生ににこにことして言った。
「いや、最初はどうかって思ったけれど」
「夏のお鍋もよね」
「いいわね」
こう言うのだった。
「本当に」
「そうよね、暑い時に暑いものを食べて」
そしてというのだ。
「思いきり汗をかくこともね」
「いいことなのね」
「そう、汗をかいて」
「それで後でお風呂に入る」
「それですっきりしてね」
今田先生はコップの中の日本酒を飲みつつ今日子先生に話した。
「気分爽快よ」
「そうなのね、お鍋は冬だけれど」
今日子先生もお酒を飲んだ、その味も楽しみつつ述べた。
「夏もいいものなのね」
「夏にすき焼き食べる人もいるでしょ」
今田先生はこの話もした。
「そうでしょ」
「そういえばそうね」
「それで思ったのよ」
「鴨鍋もいいって」
「そう、お野菜も沢山食べられるし」
「それもあるわね」
「しかもお酒にも合うし」
またお酒を飲む今田先生だった、上等の酒でかなり美味い。
「余計にいいのよ」
「確かにね。汗が出て来たけれど」
「汗はかいてね」
「お酒も飲んで」
「そうして徹底的に気持ちよくなって」
そしてと言うのだった。
「お風呂にも入るの」
「お風呂もなの」
「そう、シャワーじゃなくて」
夏はあっさりとシャワーが多いがというのだ。
「お風呂よ」
「じゃあお風呂は少しお酒が抜けてから」
「そうして入りましょう、そして今はね」
「お鍋とお酒をお腹一杯楽しむのね」
「そうしましょう、じゃあね」
「二人で食べて飲んで」
「心ゆくまで楽しみましょう」
二人で話してだ、そして鴨肉だけなく豆腐や野菜、茸に糸蒟蒻に酒も楽しんだ。すると鍋は瞬く間に空になった。
第六十七話 完
2018・7・4
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