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オズのガラスの猫
第十二幕その九
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「食べればいいのよ」
「わかったわ」
 ナターシャはガラスの猫の言葉に頷きました、そして他の四人もです。
 ナターシャと頷き合ってです、そうして。
 五人は一旦目を閉じてそうしてでした、また目を開きました。そうしてそれぞれ目に入ったものをです。 
 それぞれ食べました、ナターシャはケーキ、ジョージはアイスクリーム、神宝はプリン、カルロスはゼリー、恵梨香はエクレアでした。
 そのケーキを食べつつです、ナターシャはこうしたことを言いました。
「いや、こちらのケーキもね」
「美味しいっていうのね」
「ええ」
 実際にというのです。
「とてもね」
「そうなのね、しかしね」
「しかし?」
「あんたケーキ食べる時こっちのって言うこと多いわね」
 ガラスの猫はナターシャのこのことを指摘しました。
「そうよね」
「ええ、ロシアのケーキは固いの」
「あら、そうなの」
「スポンジじゃなくてクッキーみたいにね」
「へえ、ああした風なの」
「そうなの、固くて小さいのよ」
 それがロシアのケーキだというのです。
「ロシアのケーキは」
「だからそう言うのね」
「そう、こうしたケーキを食べる時はね」
「こちらのケーキって言うのね」
「そうなの」
「ケーキはね」 
 ここでオズマも言ってきました、色々なフルーツを使ったとても豪華な感じのケーキを美味しく食べています。
「私もずっとだったわ」
「こちらのケーキがですね」
「ケーキだって思っていてね」
「ロシアのケーキはですか」
「あるともね」
 それこそというのです。
「思っていなかったわ」
「そうだったんですね」
「オズの国でも今でもね」
「ケーキというとですね」
「こちらのケーキよ」
「ロシアのケーキではなくて」
「ええ」
 こうナターシャに答えます。
「そう思っていたわ、ケーキが成る木がオズにはあるわね」
「あのケーキも」
「こちらのケーキでしょ」
「はい、確かに」
「本当にね、ケーキはね」
「スポンジのですね」
「こちらのケーキよ」
 まさにというのです。
「本当にね」
「そうなんですね、それじゃあ」
「ええ、このケーキを楽しんでね、今は」
「そうさせてもらいます」
 ナターシャはオズマににこりと笑って答えました、そしてです。
 ケーキを食べて次のお菓子はエクレアを食べました、それで今度はこうしたことを言ったのでした。
「エクレアも凄く美味しいですね」
「そうよね」
「はい、これなら」
 またオズマに応えて言うのでした。
「幾らでも食べられます」
「それは何よりね」
「はい、ですから」
「実際になのね」
「どんどん食べていきたいです。ただ」
「他のお菓子もなのね」
「食べたいですから」
 それでとで
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