第十二幕その九
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「食べればいいのよ」
「わかったわ」
ナターシャはガラスの猫の言葉に頷きました、そして他の四人もです。
ナターシャと頷き合ってです、そうして。
五人は一旦目を閉じてそうしてでした、また目を開きました。そうしてそれぞれ目に入ったものをです。
それぞれ食べました、ナターシャはケーキ、ジョージはアイスクリーム、神宝はプリン、カルロスはゼリー、恵梨香はエクレアでした。
そのケーキを食べつつです、ナターシャはこうしたことを言いました。
「いや、こちらのケーキもね」
「美味しいっていうのね」
「ええ」
実際にというのです。
「とてもね」
「そうなのね、しかしね」
「しかし?」
「あんたケーキ食べる時こっちのって言うこと多いわね」
ガラスの猫はナターシャのこのことを指摘しました。
「そうよね」
「ええ、ロシアのケーキは固いの」
「あら、そうなの」
「スポンジじゃなくてクッキーみたいにね」
「へえ、ああした風なの」
「そうなの、固くて小さいのよ」
それがロシアのケーキだというのです。
「ロシアのケーキは」
「だからそう言うのね」
「そう、こうしたケーキを食べる時はね」
「こちらのケーキって言うのね」
「そうなの」
「ケーキはね」
ここでオズマも言ってきました、色々なフルーツを使ったとても豪華な感じのケーキを美味しく食べています。
「私もずっとだったわ」
「こちらのケーキがですね」
「ケーキだって思っていてね」
「ロシアのケーキはですか」
「あるともね」
それこそというのです。
「思っていなかったわ」
「そうだったんですね」
「オズの国でも今でもね」
「ケーキというとですね」
「こちらのケーキよ」
「ロシアのケーキではなくて」
「ええ」
こうナターシャに答えます。
「そう思っていたわ、ケーキが成る木がオズにはあるわね」
「あのケーキも」
「こちらのケーキでしょ」
「はい、確かに」
「本当にね、ケーキはね」
「スポンジのですね」
「こちらのケーキよ」
まさにというのです。
「本当にね」
「そうなんですね、それじゃあ」
「ええ、このケーキを楽しんでね、今は」
「そうさせてもらいます」
ナターシャはオズマににこりと笑って答えました、そしてです。
ケーキを食べて次のお菓子はエクレアを食べました、それで今度はこうしたことを言ったのでした。
「エクレアも凄く美味しいですね」
「そうよね」
「はい、これなら」
またオズマに応えて言うのでした。
「幾らでも食べられます」
「それは何よりね」
「はい、ですから」
「実際になのね」
「どんどん食べていきたいです。ただ」
「他のお菓子もなのね」
「食べたいですから」
それでとで
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ