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Fate / the beelzebub comes.(魔王来たりて)
第4話 敵情視察
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り気付いていなかったか・・・まぁ、召喚を行ったばかりで疲労していた事もあるのだろうが。」

「一体どういう事!?魔力反応って、どこからなのよ!!」

「落ち着きたまえ、マスター。反応があった地域は、此処から十キロ程度離れた丘にある教会だ。
 遠距離からではあるが、私が確認しておいた。」

「言峰教会・・・?なんでそんな所で・・・それに、何故遠くからなの?」

「マスターからあまり離れる訳にも行くまい。
 それにアレの周辺には妙な結界が張ってあってな、迂闊には近寄れなかったのだ。」

「そう・・・で、何があったの?」

「筆舌には尽くしがたいのだが・・・一言で言えば、とても非常識な光景だったな。」

「・・・非常識って?」

「英霊である私から見ても、常識外れな光景だったと言う事だ。」

「・・・・・・・・・(汗)」

「一瞬、太陽神アポローンの鴉か八咫の烏でも召喚されたのかと、本気で思ってしまった位だからな・・・」

「神話クラスの神獣!?全く持って笑えないわね(汗)・・・でも、聖杯戦争のシステム上、神霊クラスの存在なんて召喚出来る筈もないわ。」

「そう、だから他のマスター或いはサーヴァントの使い魔だと判断した。」

「どちらにせよ、厄介な相手のようね・・・・・・勝利が一気に遠のいた気がしたわ。」

「・・兎も角、遠目でしか確認できなかったが、恐らく魔術師の使い魔の類だろう―――ソレがサーヴァントらしき者を
 襲撃していたのを確認した。生憎、使役者の姿は確認出来なかったがね。」
アーチャーが疲れた様に溜め息を吐いた。

「襲われたサーヴァントの方もかなりの力を持っていた様だが、良いように弄ばれていたよ。」

「・・・そんなにヤバい相手なの?」

「正直、今の段階では勝機を得る事は出来まい。
 あの使い魔のマスターを見つけない限りは・・な。」

「・・・ひょっとしたら、昨日の魔力反応も関係しているのかしら・・?」

「む・・それは初耳だが、私が召喚される前の話かね?」

「ええ・・・あの異常な程の魔力――――本来、遠距離の魔力探知なんて高等技術を使えるのはキャスター位な筈なのに、私にも感知出来る程巨大な魔力だったわ。」

「・・・だとするのならば、先ずはその魔力とあの使い魔のマスターとが同一の物であるかも確認すべ―――む・・?」
アーチャーが突如、会話を切り窓を・・いや、窓の外を睨み付けていた。

「っ!!セット―――」
その尋常ならざる様子に、私は敵が現れたのかと、気を引き締め―――右手にガンドを構える。

あれは・・・

「・・鴉?」

――――そう、姿形は紛れもなく鴉。

しかし、只の鴉があれほどの魔力を内包している筈が無い!
一羽一
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