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Fate / the beelzebub comes.(魔王来たりて)
第4話 敵情視察
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心に周囲を探索させた。
カー カー
遠くの方で奴らの戦慄きが聞こえるな・・・
「さて、他の場所には何があるのかね?」
(遠坂凛サイド)
―――AM 7:00―――
「ん・・・」
眩し・・・い・・・
もう・・・朝・・なの?
私は閉じた瞼に感じた強い光に、強制的に目を開かされた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・昨夜何かあった気がするんだけど・・・・何だったかしら?
ダメね・・・兎に角、何か冷たい物でも飲まないと、思考が纏まらない・・・
確か、冷蔵庫の中に牛乳があったハズ・・・
私はリビングのドアを半ば蹴飛ばす様に開けた。
「・・・ん?マスターか?
漸くお目覚めか・・全く・・・聖杯戦争中だという自覚が、少々不足しているのではないかね?」
・・・・・・・・・・・・。
「・・・アンタ誰?」
私が突然掛けられた声に振り向くと、ゆうに180半ばはありそうな背の高い男が、
キッチンの前で悠然と立ち横目で此方を見下ろしていた。
「・・・まだ寝ぼけているのかね?マスター。
それに、顔が女性にあるまじき凄まじい事になっているぞ?さっさと顔を洗って来たまえ。」
白髪の赤い男はこちらに背中を向けたまま、洗面所を指差した。
・・・・・・。
特に反論する思考が浮かばなかった私は素直に洗面所に向かい、未だハッキリしない顔に冷水を浴びせる。
バシャ!バシャ!
―――っ冷た!?・・・流石に、この季節の水は冷たいわね。
「・・・でも、これで目は醒めたわ。」
同時にキッチンに居た男の事も思い出した。
彼は私が昨夜召喚した
弓兵
(
アーチャー
)
のサーヴァント―――聖杯戦争を勝ち抜く為の私のパートナー。
タオルで顔をふき取り、私は再びリビングへと戻った。
「・・・で、アンタは何をしてんのよ?」
「見て分からんかね?
朝食の準備をしているのだが。」
「それは見れば分かるわ。私は、何故朝食の準備をしているのかを聞いているのよ!」
「いけないのかね?マスターの命令で先ほどまで部屋の片付けしていたのだ。
これ位の自由は許される物と思ったのだが・・・ヤレヤレ、私にはそれすらも許されないと見える。」
アーチャーは肩を諫め、首を左右に振るジェスチャーをする。
「・・・何かムカつくわね、その仕草。」
「それよりも・・だ。マスター、君は昨夜の―――と言っても、ほんの二時間程前だが―――その時の魔力反応は感知したかね?」
・・・・・・・え?
「どうやら、その様子ではやは
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