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孔雀王D×D
17・凰蝶の正体?
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「どうやら、回り道をしすぎたようだな。おそらく、その鳳凰という男は、俺は、死んだと思っている」
「あっ、わかりました」
 アザゼルが何をいいたいのか解ったアーシアが、小さくつぶやいた。
「どうした、アーシア?何か気づいたのか?」
 ゼノヴィアが、アーシアに問いかけた。
「はい、なんとなくですが。でも、ミカエル様、それは、確率的にどうなんでしょうか?」
 アーシアは、アザゼルではなく、ミカエルに問いかけた。
「なるほど、そういう事なのですね。アーシア・アルデントの言うとおり、確率的には低いでしょ」
 ミカエルもアザゼルとアーシアが、言わんとすることを察した。
「何がなんだかわからないぞ」
 ゼノヴィアは、のけ者になったような気がして、大声を上げた。
「落ち着きなさい、ゼノヴィア。アーシア・アルデントとアザゼルが言わんとしていることは、鳳君が、鳳凰という男が、この世界に転生した姿なのではないかということです」
ミカエルは、アーシアとゼノヴィアに微笑んだ。
「さすが、ミカエル。正解だ。俺は、鳳は鳳凰という男が転生したのではないかと、考えた。
 今まで、次元を超えてきた人間は、皆無に等しい。が、鳳凰は2度も次元を超えた。だがら、俺は、こう考える。
 こちらの世界で次元の狭間で生き残ったのは、一誠だけだ。生き残ったというか、一遍死んだ。が、竜王達のおかげで、なんとか一誠でありながら、一誠ではない龍人として蘇った」
「あっ、そういう事か。鳳凰という男は、2回も次元を超えてみせた。が、その影響で、死んだと君はいいたいのだな」
 ミカエルは、アザゼルの考えを理解した。
「あぁ、そういう事だ。が、どういう形で死んだのか。はたまた、一誠と同じで鳳であって鳳ではないのかもしれない。が、彼女は、人間の両親から生まれた。そう考えると、転生という答えが、妥当だろう」
「だが、彼女が鳳凰の転生した姿であっても、修業もせず、術はつかえまい」
 サーゼクスは、鳳凰転生に少し疑問視であった。
「お前が、疑問を感じるのは、よくわかる。いくら転生したとはいえ、過去の記憶が蘇ることは、奇跡に等しい。が、希に過去の記憶が蘇る人間が、いるらしい」
「それが、鳳君と?」
 アザゼルとサーゼクスは、論議を戦わせた。
「サーゼクスよ。俺は、あくまで可能性を言っている。断言するには、断言するための要素が必要だ。が、その原因としては、はぐれとの遭遇にあると、俺は思う」
 アザゼルは、サーゼクスを諭すように言った。
「では、鳳君が、はぐれに遭遇していなければ、記憶が蘇ることは、なかったと?」
 サーゼクスの後をついで、ミカエルが、アザゼルに問いかけた。
「まぁ、そうなるはな」
 アザゼルは、にこりと笑って、ミカエルに答えた。
「堕天の総督は、嘘が下手らしい
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