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フルメタル・パニック!On your mark
第三話 ブッシュネルはいい機体
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様、近接特化型の機体なのだろう。なら、まだ距離からしてこちらが有利だ。
 地面に着地し、つかさず腰部に設置していた閃光弾を掴み取り投げ捨てた。
 位置は把握している。そこなら届くだろ!
 ────ダッダッダッダッダ!!!!!!!!!!!!!
 敵機は闇雲に暴れ周り、短機関銃をぶっぱなしている。
 計算通り、敵機は閃光弾の強烈な光によって光学センサーは一時的に麻痺している。
 この距離なら精密射撃モードは必要ない。フルオート射撃に切り替え、小破した敵機に乱射した。
 放たれた弾丸の多くは敵機の装甲を貫通し────敵機は崩れ落ちた。
「二つ目!」
 残りは二機、そしてその内の一機は地面をもがいている。脚部をやられてまともに動けない様子だ。悪いが容赦はしない。
 残弾を確認し、これ以上の無駄弾は控えるべきと判断し奥の手であるヒートハンマーを取り出した。小型のハンマーだが、叩き付けると爆破する仕組みでその威力はアーム・スレイブの装甲に大ダメージを与える。
 余りの強さに、弱体修正を何度も受けたが、今でも強武器として機能するヒートハンマー。
 だが、弱点も幾つか存在し一度の戦闘に持ち込める数は二個までと制限されている。
 ここで一つ使用するのは惜しいが、動けない敵を確実に撃破するならコイツが一番適している。残りの一機の所在も分からない今、ここに留まるのは危険と判断し、少し躊躇いもあったが、ヒートハンマーを何とか立ち上がり武器を構えようとする敵機に投げ付ける。
 ────ボンッ。
 直撃した直後にヒートハンマーは爆散し敵機を撃破した。
「三機め!」
 久々のプレイだが絶好調だ。
 これも上方修正したブッシュネルのお陰だろう。以前よりも操作しやすくなり、反応速度も増している。
「さて、残りの一機は…」
 残りの一機も俺と同じで漁夫の利を狙っているかと思ったが、今の所は見当たらない。
 恐らく、遠く離れた所からこちらの動きを見ているのだろう。なら、このままここに留まるのはやはりナンセンスだ。
 ここは、撹乱しつつ有利なポジションを確保しよう。
 確か…散弾銃用のスモーク弾を持ってきた筈だ。
 ウエポンラックからボクサーを取り出しスモーク弾を装填し、空中に向けて数発放つ。
 すると忽ち周囲は真っ白い煙に包まれ、視界は奪われた。
 これでいい。後は、地図の図面通りに移動すれば問題ない。
「さて、相手はどう出る?」
 ここまでは予想の範疇だろう。次の行動パターンは俺なら敢えてその場で待機し敵の出方を待つ。相手からすれば互いの姿が視認できないだけであって無闇に自分から姿を晒す必要は無いからな。
 もう一つは無謀な策だが、自分から距離を詰める。
 いくら身を潜めようと自分から動かなければ勝利は有り得ない。かなりのリ
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