第三話 ブッシュネルはいい機体
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ングできたのだろう。
今の俺の階級、少尉ではLとマッチングするのはまず不可能。
階級を上げて階級を上げるか、マッチングシステムのエラーでLと鉢合わせするか…。
さて、マッチングの結果は如何に?
少尉 米米子。
少尉 シイタケ。
准尉 glass。
二等兵 ぐるポンり
あちゃあ…ある意味、マッチングエラーしてるな。
今回は五人対戦で、対戦相手は少尉が二人。少尉が一人。准尉、一人。二等兵が一人と…格差のあるマッチングだ。まず、二等兵が狩られるのは確実だろう。で、次に准尉のglassが標的になって、その後は少尉同士の対決になる…と頭の中で軽く想像するが、本当にそうなるかは神のみぞ知ると言うやつだ。
戦闘開始のカウンドダウンが始まる。
改めて操縦席のグリップを握り直す。
久々の戦闘に身体が小刻みに揺れている。
緊張からか。それともこれが武者震いというやつか。
────さぁ、戦闘を始めよう。
『山岳地帯』
そこは山だ。
山だ。山しかなかった。
森と山で埋め尽くされたステージが今回の戦場だ。
膨大な面積を誇るステージで、全てのタイプのアーム・スレイブが均等に戦えるステージとしてプレイヤーに親しまれている。
「…さて、まずはどうするか」
接近戦に強いこの機体なら待ち伏せして敵機を狩るのが常識だが、山岳地帯だと隠れられるスペースは限られておりECSを搭載した機体なら隠密行動も長けており奇襲もしやすいだろうが、俺のブッシュネルは近接格闘機で隠密性に優れている訳ではない。ここは漁夫り作戦で行くか?
────ドンッ。
近くでアーム・スレイブの着地音。
まさか見つかったか?
近くの岩場に身を隠し様子を見る。
「………」
相手の視界からでは見えていないのか敵は周囲を警戒しながら歩き始める。
どうやら見つかった訳では無いらしい。「ふぅー…」と胸を撫で下ろし、ブッシュネルにアサルトライフルを構えさせる。
敵機との距離はおよそ50m。相手はコチラの存在に気付いていない。これは好機だ。
敵機のアーム・スレイブは『96式』俺の愛機、ブッシュネルと同じ第二世代で、主に日本の自衛隊が使用しているASだ。基本性能は、ブッシュネルと大差ないが…敵機は大型のシールドを両腕に装備しており常時、急所となる頭部や関節部を守りつつ移動している。
あの防御を掻い潜り、96式にダメージを与えるのは至難の技だろう。
「近付ければ勝機はあるが…下手に前に出て盾を構えられたら倒し切れるかどうか、」
この距離からアサルトライフルで狙撃しても盾で防がれ、その銃声を聞き付けた他の敵機がやって来るかも知れない。まぁ、乱戦になればあの強固な守りも
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