第三話 ブッシュネルはいい機体
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ってこのガチャを回すまでは高レアの機体なんて持ってなかったぞ?まだ手に入った訳ではないが、」
「そりゃお前が機体の強化に全部資材を注ぎ込んだからだろうが…」
「俺は、ブッシュネルが好きだからな。好きな機体に時間と労力を掛けて何が悪い」
と言うが、ここ数ヶ月はプレイしていなかったが。
「はいはい。そうですね。お前の言ってる事は正しいですよ…てか、まだ出ないのか?」
「カムバックガチャは無料十連でローディングが長いな。それに確定であるSSRもまだ排出されていない」
「焦れったいなぁ。スキップすればいいじゃん?」
「俺はガチャ演出を最後まで見る派なんだ」
「かぁぁっ…この生殺し状態…嫌いじゃないけどムズムズする」
「まぁ、気長に待て。そろそろガチャも終わる頃だ」
今の所、GETしたのは今回のアップデートで追加された新武装とプレイヤースキン。
機体は未だに出ていない所を見ると確定で排出されるSSRが機体なのだろう。
「お、これじゃね?」
明らかに派手なガチャ演出。
さて、何が出るのやら。
少しずつ顕にあるSSR、その機体は────?
「AS-1…一一式主従機士…『レイブン』?」
始めて見るアーム・スレイブだ。
恐らく、次回のアップデートで実装される先行配信機体と思われるが…。
「………」
風志は絶句していた。
普段なら「うぉッ!?マジ!?激アツじゃん!?」とな言ってきそうなのに。
「風志?」
すると風志は「…ん?あぁ、」と反応し。
「へぇ。良かっな、カッコイイじゃん」
明らかに普段の風志とは違う返答だった。
もしかして俺がコイツを手に入れたから羨ましがっているのか?
「ちょっと喉乾いたから飲み物買ってくるわ。何がいい?」
「あ、あぁ。じゃあお茶で代金は…」
「いいっていいってお前のガチャ大当たりのオマケだよ」
そうして風志は駆け足で自動販売機に向かっていった。
「…?」
あの表情からするに…どうやら羨ましい、という訳でも無さそうだ。
では何故、風志はあの時あんな表情を見せたのか?
「マッチングが完了しました。登録番号0094のお客様は対戦の準備をお願い致します」
そんな事を考えている内にどうやら俺の順番が回ってきたようだ。
風志の事は気になるが…今は、胸の中を込み上げる闘争心を優先する。
『ArmSlaveUltimate』
今、全世界で最も人気のあるアーケードゲームで特徴は実在する兵器を用いているという点だ。と言ってもプレイヤーは傭兵という設定でアーム・スレイブに搭乗し戦闘を行うがアーム・スレイブを降りて対人戦を行うことは出来ない。なんでも、これはアーム・スレイブでの戦闘を忠実に可能な限り再現しているが、戦争を再現している訳ではない、との事だ。なら
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