第三話 ブッシュネルはいい機体
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「確か、これだっけか?」
取り出したICカードには日本の自衛隊で運用されているアーム・スレイブ『M6』ブッシュネルが印刷されており、中央にはArmSlaveUltimateと記されている。
「カードあったかぁ…って、まだそれ使ってたのか?」
「俺のお気に入りだ」
「更新すれば新しいの再発行してくれるぜ?
オマケにアイテムとかもくれるし」
「いいんだよ。俺は、このデザインが好きなんだ」
そう言って財布から五百円玉を取り出し、近くのパネルで対戦登録を行う。久々のログインだからカムバックキャンペーンやカムバックボーナス等、様々な特典が付いてきた。
「結構、追加されたんだな」
以前はよく使っていたブッシュネルの上方修正…これはタイミングが良い。慣れ親しんだ機体でしかも以前より強化されたとなると依然やる気が出る。
そして最後にカムバックガチャという画面が表示された。
なんでも半年以上ログインしていないプレイヤー限定で本来ならガチャを引くのに三千円程掛かるが今だけ無料で引かせてくれるらしい。
そのガチャのラインアップは中々、豪勢で普段なら限定で入手不可な機体もピクアップされている。それに…なんでも次回のアップデートで追加される機体も先行配信で獲得出来るとか何とか…。ふむ、とても美味しい話だが、今はガチャより対戦したい欲の方が強い。ここはスキップしよう────。
「おぉ!
カムバックガチャじゃん!?」
風志は操作中のパネルを見て興味を示した。
「やっぱカムバックキャンペーンってむっちゃ豪華だよなぁ。俺も半年くらいガチャ禁…いや、ゲー禁しようかな…」
「お前が半年もゲーセン我慢出来る訳無いだろ」
「それもそうか、」
「素直に認めるなよ…」
少し呆れ気味に溜息を付き、スキップボタンをタップすると。
「ガチャスタート♪」
どうやらスキップを間違えてガチャスタートのボタンをタップしてしまったらしい。
どうでもいいガチャ演出が始まっていく…が。
「なんかいつもよりガチャ演出が豪華なような…?」
「マジ?
うわホントだ!?これってSSR確定じゃん!?」
「SSRって事は最高レアリティって事だよな。やった」
「なんか余り嬉しそうじゃねぇな!
いいなぁ。このゲーム、ガチャとかそういうのはクソだから全然良いの出ねんだよなぁ…」
「でも、このゲームのゲームバランスはしっかりしてるから低レアの機体でも高レアの機体に勝てない事はないじゃないか?」
「そりゃそうだけど…高レアの機体ってカッコイイし強いじゃん」
「それは否定しないが、手持ちの戦力でどれだけ戦えるかを検討して戦略を練るのもゲームの醍醐味じゃないか?」
「今この場でSSRレア確定の人に言われたくねぇ!?」
「それはそれ、これはこれだ。俺だ
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