第三話 ブッシュネルはいい機体
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ロン2は為す術なく、『元』から空いていた地面の段差にハマったのだ。
いきなりの銃撃に、落とし穴。敵からすればパニックの連続だろうが全て計算通り!
「これでも喰らえ!」
構えていたヒートハンマーをサイクロン2目掛けて放り投げる。
ヒットする直前までサイクロン2は必死に足掻くが…ヒートハンマーは無慈悲に頭部に命中し機体は爆散したのだった。
「game over」
ゲーム終了の合図。
勝者は突然、俺────千鳥 蒼太だ。
「ふぇ…疲れた」
久々の戦闘で緊張した。
ランキング更新とかアイテム報酬とかスキップし、ゆっくりと立ち上がる。
外では風志も待ってるだろうし早めに出よう。
外に出ようと扉を開けた瞬間────。
「「「「「ウオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!」」」」」
複数の人間から歓声?と拍手?で迎えられた。
「え?」
「凄ぇじゃん!蒼太!」
風志は鼻息を荒くし走ってきた。
「さっきの試合マジで凄かった。見ろよ、コレ!」
そう言って風志はスマホの画面を見せ付けてくる。どうやらYouTubeの動画のようだが?
「この動画…まさか、」
「さっきのお前のプレイ配信だよ!
ほら!今、再生回数三万を超えたぜ!」
「三万!?」
ゲームを終えてまだ数分も経ってないぞ?
「お前がゲーム開始した直後からネットに配信されたんだ。
ほら、このゲームの醍醐味だろ。ネットの生中継は!」
確か、聞いたことがある。
ゲームプレイ中に、その戦闘がゲームセンター内だけではなく、有名な動画サイトで生配信されるとかなんとか…それがこれなのか?
「生配信の再生回数なんか十万超だぜ?
カァ〜ッ…こりゃ堪んねぇなオイ!」
普段よりもテンションが高い。
風志のもそうだが周りの奴等もまるで動物園のパンダを見るような目で俺を見てくる。これは早々とゲーセンから出るべきだ。
「帰るぞ。てか、俺は逃げる」
「待てよ。あともう一戦…ってマジ走り!?」
ここは落ち着かん。今はもっと静かな場所でゆっくりとしたい。
ゲームセンターから抜け出し、少し一息つく。その後、風志もやって来てお茶の入ったペットボトルを差し出してきた。
「取り敢えず、お疲れ様~~~いやぁさっきのはマジで凄かった」
「そりゃ、どうも」
俺は差し出されたペットボトルを受け取り一口。
「…ぁぁ、疲れた」
普通に楽しいゲームだったが、緊張感とゲームを終えてからのあの歓迎は頂けないぞ。
「で、どうする?どうする?どうする?どうする?どうする?どうする?どうする?どうする?
今日は帰りますかね?」
「なんだ。そのまだ帰らせない口調は?」
「まだ時間あんだし遊ぼうぜ?
ちょっと聞きたい事もあるし…」
「なん
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