猫娘と強化合宿編
NO.071 合宿二日目からが本番だ
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う自動回復』。
最後に超常黎明期に入り新たに取得した『与える』という個性。
…………それらすべてをオールマイトとフォウから受け継いだ出久は計13(14)個もの個性が使えるのだ。
だから、今となっては変化の個性で巨大な猫と化して、さらに増幅された力でボールを投げでもすればそれだけで体力テストの時の比ではなくなってしまう。
「緑谷は例外中の例外と言っても決して過言ではない。かと言って、無限大を叩き出している麗日も成長の伸びは確認は不可能だ。
だから爆豪だ。緑谷を例にしたら失礼だとは思うが他のみんなは緑谷みたいに個性が増えたり変化はしていない……だからあの時と同じ測定方法が適用される。こんなところか……分かったらさっさと投げてみろ。時間は有限だからな」
「お、おう……」
そう捲し立てられて爆豪は分かったような分からないような微妙な気分を味わいながらもボールを投げる準備をする。
「ちなみに、入学当時の体力テストでの爆豪の記録は705.2m……果たしてどれだけ伸びているかな……?」
そう言いつつ笑みを浮かべる相澤。
そんな相澤の表情を見た爆豪はいっちょ驚かしてやるかという意気込みを抱く。
それで聞いていた他の一同もようやく理解が追い付いてきたのか各自で話し始める。
「……なんとなく緑谷はダメだって事は分かったけど、つまり……成長具合の確認か!」
「そうだよねー。この三か月は色々濃かったからね!」
「いったれバクゴー!」
「800mくらい出してみろ!」
「いや、さすがにそれは無茶ぶりが過ぎるだろう……」
「かっちゃん、頑張れー!」
それぞれの声援を受けて爆豪は力を手に集めていく。
特に最後の出久の応援がさらに爆豪の気持ちを高ぶらせた。
スタンバイが終わり、爆豪選手、腰をひねり腕を大きく振りかぶって……、
「よっこらせっと……くたばれぇぇぇぇぇッ!!!!」
渾身の力を込めて投げました!
全員は爆豪の『くたばれ!』発言に思う事はあるだろうが、それでもこれでこそ爆豪だという感じでいつも通りに受け流していた。
爆破の個性も相まって投げられたボールはどんどんと飛距離を伸ばしていく。
数秒経った頃合いでボールはどこかに落ちたのだろう。
相澤の持っている測定器からピピッ!と音が鳴った。
果たしてその結果は?
「ふむ……諸君、期待していたところ気持ちを落とすようで残念ではあるが……測定された結果は“709.6m”だ」
「あれ……? 思ったより……?」
「伸びて、ない……?」
ざわざわと騒ぎ始める一同。
それは投げた本人である爆豪自身が感じているはずだ。
雄英高校に入ってここまで様々な困難や訓練も重ねてきた。
雄英体育祭でも準備の段階で爆豪は必死に訓練を重ねてきた
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